HOMEコラムAGA治療AGA薬でED・性欲減退は起こる?フィナステリド・デュタステリドの性機能の副作用を解説

AGA薬でED・性欲減退は起こる?フィナステリド・デュタステリドの性機能の副作用を解説

「最近髪のボリュームが減ってきたかも」と感じ、AGA(男性型脱毛症)の治療に興味を持ち始めたあなた。

AGA治療に使われる「フィナステリド」や「デュタステリド」は、発毛効果が期待できる一方で、副作用として性機能障害(ED、射精障害、リビドー減退)を引き起こす可能性もあります。

もちろん、全ての人に副作用が出るわけではなく、多くの方が問題なく使用していますが、「誰にでも起こり得るリスクがある」という点を見落としてはいけません。

たとえ身近な存在になっているAGA治療であっても、身体に作用する医薬品を扱う以上、副作用への理解と医師による診断と指導が欠かせないのです。

この記事では、AGA治療で実際に報告されている副作用やその対処法、後悔しないための治療選びのポイントをわかりやすく解説します。

読み進めることで、あなたに合った安全な治療法が見つかり、安心して一歩を踏み出せるヒントがきっと得られるはずです。

AGA治療の副作用でEDになる?

AGA治療薬の副作用として、性機能障害が報告されています1

とくにAGA治療で広く使用されているフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などの内服薬では、性欲減退、勃起不全(ED)、射精障害といった性機能に関する副作用が報告されています。

これらの薬は、男性ホルモンであるテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換されるのを抑える作用を持っており、その影響によって性機能に関連する症状が現れる可能性があると考えられています。

ただし、これらの副作用はすべての患者に起こるわけではなく、発生頻度や症状の程度には個人差があります

そのため、AGA治療を始める際は、医師と十分に相談し、副作用のリスクについて理解したうえで治療方針を決めることが重要です。

​AGA治療薬で起こる可能性のある3つの性機能障害

性機能障害はAGA治療薬の副作用として報告されていますが、発生頻度は比較的低いとされています。

研究や臨床データでは、性機能障害の発生率は多くても約10%程度であり、フィナステリドではおおよそ1%前後と報告されています。そのため、AGA治療薬の内服によって性機能障害が起こるケースは、全体としてはそれほど多くないと考えられています。

※1:2023年8月改訂(第4版)、2023年6月改訂(第3版)5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠添付文書2
※2:2021年8月改訂(第1版)5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書3

勃起機能不全(ED)

勃起機能不全(ED)は性生活に影響が出る可能性があるため、AGA治療を検討する際に気になる副作用の一つとされています。

AGA治療薬の中でも、フィナステリドやデュタステリドでは、まれにEDが報告されています。

  1. フィナステリド(プロペシア)のED発生頻度:約0.7%※1
  2. デュタステリド(ザガーロ)のED発生頻度:約10.8%※2

このように報告されていますが、すべての人に起こるわけではなく、実際の発生率は比較的低いとされています。

なお、発毛を目的に使用されるミノキシジルについては、リビドー(性欲)減退の発生頻度が明確に報告されている研究は現在のところ多くありません。

そのため、AGA治療薬による性機能への影響が気になる場合は、治療を始める前に医師と相談し、副作用のリスクや治療方法について理解しておくことが大切です。

射精障害

射精障害とは、性的興奮やオーガズムがあっても正常に射精できない、または射精量が減少する状態を指します。AGA治療薬の副作用として報告されることがある性機能障害の一つです。

AGA治療で使用される内服薬では、まれに射精障害が報告されています。

  1. フィナステリド(プロペシア)の射精障害発生頻度:約1%未満※1
  2. デュタステリド(ザガーロ)の射精障害発生頻度:約4.2%※2

なお、発毛を目的に使用されるミノキシジルについては、リビドー(性欲)減退の発生頻度が明確に報告されている研究は現在のところ多くありません。

リビドー減退

リビドー減退とは、性的欲求や性的な興味が低下する状態を指します。

リビドー減退(性欲の低下)が起こると、身体的な問題だけでなく、心理面や生活面にも影響が出ることがあります。

ただし、リビドー減退の程度や感じ方には個人差があり、すべての人に大きな影響が出るわけではありません。

  1. フィナステリド(プロペシア)のリビドー減退発生頻度:約1.1%※1
  2. デュタステリド(ザガーロ)のリビドー減退発生頻度:約8.3%※2

このように報告されていますが、発生頻度は比較的低く、すべての人に起こるわけではありませんが、以下のような支障が生まれるとされています。

リビドー減退のおもなデメリット

性生活の満足度が低下する
性的な欲求が低下すると、パートナーとの性生活の頻度や満足度が下がる可能性があります。その結果、関係性に影響が出る場合もあります。

自信の低下につながることがある
性欲の低下や性機能の変化により、「以前と違う」と感じることで、自己評価や自信が下がってしまうケースがあります。

パートナーとのコミュニケーションに影響する可能性がある
性欲の変化について十分に共有できていない場合、パートナーが「自分に魅力がなくなったのではないか」と感じてしまうなど、誤解が生じることもあります。

精神的なストレスにつながることがある
性欲の低下が長く続くと、ストレスや不安を感じる原因になることがあります。

なお、発毛を目的に使用されるミノキシジルについては、リビドー減退の発生頻度が明確に報告されている研究は現在のところ多くありません。

AGA治療薬の性機能障害以外の副作用

①初期脱毛(17%~)※3

初期脱毛とは、AGA治療開始後、髪が一時的に抜けることを指します。

これは毛髪の成長サイクルが改善される過程で起こる現象です。

初期脱毛は、外用薬よりも内服薬の方が起こりやすいと思われがちですが、実際の副作用発生率は内服薬が約32%、外用薬は17〜55%と、外用薬の方が高いという報告もあります。

通常は数週間から数か月で収まり、これは健康的な髪に生まれ変わる準備のため不安に感じる必要はありません。

②肝機能、腎機能障害

内服薬の長期使用により、肝機能や腎機能に影響を及ぼす可能性があります。

​定期的な血液検査でこれらの機能を確認していくことが大切です。

③抑うつ状態(約1%未満)※4

AGA治療薬の使用により抑うつ症状や気分の落ち込みが引き起こされる可能性があります。

これは、ホルモンバランスの変化が原因と考えられています。

④多毛症(髪の毛以外の部分の発毛)(約15%)※5

ミノキシジルの内服薬や外用薬で、腕や顔など髪以外の部分に毛が生えることがあります。

ミノキシジル外用薬は内服薬と比べ多毛症のリスクが低いと言われており、副作用を最小限に抑えることができます。

⑤頭皮のかぶれやかゆみ(ミノキシジル外用薬のみ)(約6%)※6

ミノキシジル外用薬を使用した際に、頭皮がかゆくなったり赤くなることがあります。

これらは、薬剤そのものや添加物に対するアレルギー反応が原因となる場合があります。

症状が続く場合は使用を中止し、医師に相談してください。

※3:Baltazar Sanabria, MDa ∙ Tamara de Nardo Vanzela, MDb ∙ Hélio Amante Miot, MD, PhDc ∙ Paulo Müller Ramos, MD, PhD. “Adverse effects of low-dose oral minoxidil for androgenetic alopecia in 435 patients.” Journal of the American Academy of Dermatology, April 2021,https://www.jaad.org/article/S0190-9622(20)33074-7/fulltext.
Mikhaella Vallejo, “Minoxidil Shedding (A Temporary Side Effect), ” HairScience,2022.08.27, https://hairscience.org/news/minoxidil-shedding/#authors.4
※4:2021年8月改訂(第1版)5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書5
※5:Vañó-Galván, Sergio, et al. “Safety of Low-Dose Oral Minoxidil for Hair Loss: A Multicenter Study of 1404 Patients.” Journal of the American Academy of Dermatology, vol. 84, no. 6, 2021, pp. 1644–1651,https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33639244/.6
※6:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版。
(すべての%は、フィナステリド・デュタステリド、ミノキシジルの内服・外用薬をまとめたものとなります7。)

ED治療薬とAGA治療薬は併用できる

ED治療薬(バイアグラやシアリスなど)とAGA治療薬(フィナステリドやデュタステリド)は、基本的に併用することが可能とされています。

ただし、安全に使用するためにはいくつかの注意点があります。

ED治療薬とAGA治療薬を併用する際の注意点

男性医師による問診の様子

医師に必ず相談してから併用する

ED治療薬とAGA治療薬は併用が可能とされていますが、持病や服用中の薬、体調などによってリスクが異なる場合があります。

そのため、併用を検討する際は必ず医師に相談し、指示を受けたうえで使用することが大切です。

必ず決められた用法・用量で服用する

薬を自己判断で増量したり、過剰に服用したりすると、副作用が起こる可能性があります。

ED治療薬・AGA治療薬のいずれも、医師の指示や添付文書に従い、適切な用法・用量を守って使用する必要があります。

女性がAGA治療薬に触れないようにする

 

フィナステリドやデュタステリドは、妊娠中または妊娠の可能性がある女性が触れると、胎児に影響を及ぼす可能性があるとされています。

そのため、薬の取り扱いや保管には注意し、女性が誤って触れないようにすることが重要です8

もし、副作用で性機能障害の症状が現れたら治療を中止するべき?

万が一、AGA治療中に性機能障害の症状が現れた場合は、無理に我慢するのではなく、以下のような対処方法を検討することが大切です。

  1. 減薬する、種類の変更
  2. ED治療薬の使用
  3. 内服薬以外の方法で治療
  4. 生活習慣の見直し
  5. 治療を中止する

減薬する、種類の変更

AGA治療中に性機能障害が現れた場合、薬の用量を減らす(減薬)ことで副作用が軽減する可能性があります。

用量を調整することで、副作用を抑えながら治療を継続できるケースもあります。

また、使用している薬の種類を変更する方法もあります。

たとえば、デュタステリドからフィナステリドへ変更することで、副作用の程度が変わる可能性があります。

副作用の感じ方や体質には個人差があるため、症状が気になる場合は自己判断で中止せず、医師と相談しながら用量の調整や薬の変更を検討することが大切です。

ED治療薬の使用

ED内服薬

AGA治療中に勃起不全(ED)が気になる場合は、ED治療薬を併用する方法もあります。代表的なED治療薬には以下のような種類があります。

種類:バイアグラ、レビトラ、シアリス
費用目安:1錠あたり約1,000~2,000円程度

これらの薬は、陰茎の血流を改善することで勃起をサポートする作用があります。

陰茎海綿体注射

また、ED治療薬で十分な効果が得られない場合には、陰茎海綿体注射(ICI療法)という治療法が行われることがあります。

これは、陰茎の海綿体に薬剤を直接注射し、血管を拡張させて血流を増やすことで勃起を促す治療法です。

内服薬とは異なり、薬剤を局所に投与するため、神経やホルモンの影響を受けにくく、ED治療薬で効果が十分に得られない場合にも効果が期待されることがあります。

一般的には、医療機関で医師の指導のもと使用される治療法であり、自己判断で行うことはできません。

内服薬が効きにくい場合の選択肢の一つとして、専門の医療機関で検討されることがあります。

内服薬以外の方法で治療する

AGA治療は内服薬だけでなく、別の治療法を選択することも可能です。

主な方法としては以下が挙げられます。

  • 外用薬(ミノキシジル)
  • 注射治療(幹細胞培養上清治療、PRP療法)
  • 植毛手術
  • LEDや低出力レーザー治療

これらの治療法は、内服薬とは異なるアプローチで発毛を促す方法として知られています9

治療法内容費用目安主なメリット主なデメリット
内服薬(フィナステリド/デュタステリド)男性ホルモンの働きを抑えて抜け毛を防ぐ月3,000〜10,000円・服用するだけでOK
・高い発毛効果が期待できる
・性機能障害などの副作用リスクあり
・継続が必要
外用薬(ミノキシジル)薬を頭皮に塗って血流を改善、発毛を促す月3,000〜5,000円・手軽に使える
・副作用が少なめ
・効果が出るまでに時間がかかる
再生医療再生因子など頭皮に直接注入し、毛根を活性化させる1回10万円×6回(計60万円程度)・薄毛の根本改善が期待できる
・自毛の再生力を高める
・注射の痛みがある
・費用が高め
植毛手術自分の毛を移植して定着させる約60〜350万円・1回の施術で効果が期待できる
・自然な見た目
・術後ケアやリスクあり
・費用が高額
LED・レーザー治療光で毛根を刺激し、髪の成長を促す総額12〜24万円(半年〜1年)・痛みがない
・副作用が少ない
・効果に個人差あり
・通院が必要

生活習慣の見直し

スマートフォンを見る男性

しっかり睡眠を取るようにする

睡眠不足はホルモンバランスを乱し、薄毛や性機能障害を悪化させる可能性があります。

睡眠不足になると、体の修復や成長を促進する役割を果たすホルモンの分泌が減少し、健康に悪影響を及ぼします。

毛髪の成長が妨げられたり、性機能障害が進行する原因にもなります。

十分な睡眠を確保することで、ホルモンバランスを整え、薄毛や性機能障害の予防につながります。

アルコールや喫煙量を抑える

過度な飲酒や喫煙は、血流を悪化させることで、毛髪や性機能に悪影響を与える可能性があります。

アルコールの過剰摂取や喫煙は血管の働きに影響を与え、血液の流れを妨げることがあります。その結果、体の各部位へ十分な酸素や栄養が届きにくくなる可能性があります。

毛髪の成長には、毛根へ十分な栄養と酸素が供給されることが重要です。そのため、過度な飲酒や喫煙が続くと、毛髪の成長環境に影響し、薄毛の進行につながる可能性があります。

また、血流の低下は勃起機能にも関係すると考えられており、生活習慣の乱れは性機能障害のリスクを高める要因の一つとされています。

​飲酒や喫煙を控えることで、血流を改善し、毛髪や性機能の健康を維持することができます。

ストレスを溜めないようにする

ストレスはホルモンバランスを乱し、毛髪の成長が妨げられたり、性機能障害を悪化させる可能性があります。

ストレスがかかると、体内でコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、ホルモンバランスが崩れることがあり、健康に悪影響を及ぼします。

ストレスを軽減することで、ホルモンバランスを整え、薄毛や性機能障害の予防につながります。

 

適度な有酸素運動を行う

適度な運動は血流を改善し、毛髪や性機能の健康を促進します。

有酸素運動は心臓の働きを活性化させ、全身の血流を良くする効果によって、毛髪や性機能に必要な栄養が行き渡ります。

ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を定期的に行うことで、毛髪の成長が促進され、性機能の改善が期待できます。

適度な有酸素運動を習慣化することで、血流を改善し、毛髪や性機能の健康を維持することができます。

治療を中止する

副作用で性機能障害の症状が現れた場合、治療を中止するかどうかは慎重に判断する必要があります。

性機能障害はフィナステリドやデュタステリドなどの男性型脱毛症治療薬の副作用として報告されていますが、これらの症状は服用中止後に改善すると言われています10

一方で、治療を中止すると脱毛が再び進行する可能性があるため、医師と相談しながら適切な対応を検討することが重要です。

医師の指導のもとで減薬や治療方法の変更しても性機能障害が重度であり、他の治療法でも改善が見込めない場合は、治療を中止することも選択肢の一つです。

EDが起きない!注目の再生医療によるAGA注射とは?

再生医療とは、ケガや病気の治療だけでなく、加齢に伴う肌や髪のエイジングにも応用されている医療技術です。

再生治療では、薬で無理に薄毛などの症状を抑え込むのではなく、本来体に備わっている細胞の働きを再び活性化させることを目的とします。

実際に、関節疾患、認知症領域、美容医療、そして薄毛治療など、幅広い分野で実用化が進んでいます。

「幹細胞」は、体内にもともと存在する細胞

毛髪再生医療では、幹細胞(かんさいぼう)培養上清液を頭皮の患部に注入する治療を行います。

「幹細胞」と聞くと、
「人工的につくられた特別な細胞なのでは?」
「体に入れて本当に大丈夫なのか?」
と不安を感じる方も少なくありません。

しかし、幹細胞は私たちが生まれたときから体内に存在している細胞です。

血管・皮膚・臓器など、体を構成するあらゆる組織は、幹細胞によって作られ、日々入れ替わりながら維持されています。

髪の毛も例外ではありません。

毛根の中には、髪を生み出すための幹細胞が存在し、毛包環境を支える重要な役割を担っています。

再生医療による薄毛注射とは?

毛髪再生医療は、薬の力で無理に薄毛の進行を止める治療ではありません。

幹細胞培養上清液を頭皮に直接注入し、体に備わっている再生力そのものを引き出すことで、根本的な薄毛改善を目指す治療です。

内服薬のように全身へ作用しないため、薬によるEDに悩まれていた方、服薬が難しい方や、持病があり治療を諦めていた方にとっても、現実的な選択肢となっています。

海外の臨床研究では、この幹細胞上清液を頭皮に用いることで、毛の本数や太さが増える・抜け毛が減るといった結果が複数報告されており、発毛・育毛を後押しする新しい選択肢として注目されています。

    • 幹細胞上清液による発毛効果を示す研究

      幹細胞由来エクソソームを使ったヒト臨床研究11本・計298名 を解析した報告では、多くの試験で毛の本数・太さの増加と、重篤な副作用がないことが示されています。

      参考文献:Al Ameer S, Al-Zahrani N, Al-Mutairi B, Al-Mubarak L, AlSheikh M, Alkhalifa A, et al.
      Exosomes and hair regeneration: A systematic review of the current clinical evidence.
      Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2025;18:45-60.

      とくに軽度〜中等度の薄毛に悩む男女30名(33〜55歳、平均46.9歳)を対象に、幹細胞上清液を配合したローションを頭頂部へ塗布した試験では、毛の本数が約14%増加、太さが約28%増加、伸びるスピードが約20%上昇したことがわかったうえ、副作用も報告されませんでした。

      参考文献:Oh HA, Kwak J, Kim BJ, Jin HJ, Park WS, Choi SJ, Oh W, Um S. Migration Inhibitory Factor in Conditioned Medium from Human Umbilical Cord Blood-Derived Mesenchymal Stromal Cells Stimulates Hair Growth. Cells. 2020;9(6):1344. doi:10.3390/cells9061344.

      さらに、テストステロン投与により薄毛状態にしたマウスに対し、幹細胞上清液やフィナステリドを単独または併用で投与した動物実験では、幹細胞上清液のみでも毛の本数・太さ・長さの改善が認められました

      なかでも、幹細胞培養上清液とフィナステリドを併用した群が、最も強い発毛効果と炎症の低下を示したと報告されており、既存の薬物治療と再生医療を併用する意義を示唆する結果となっています

      参考文献:Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.
      The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.
      Cell Journal. 2023;25(11):790-800.

持病があっても諦めない。毛髪再生による薄毛治療のメリット

持病があっても薄毛治療ができる

一般的な内服薬は、血行やホルモンに作用し、全身へ影響を及ぼすことがデメリットです。

一方、再生医療では、生まれつき体内に存在する幹細胞由来の成分を、頭皮の気になる部分にのみ注入します。

薄毛治療薬を飲んで動悸が出てしまった方、肝機能障害・心疾患・高血圧・低血圧などで服薬ができなかった方にとって、「治療を諦めなくていい」選択肢として選ばれています。

従来の内服治療でみられる副作用がほとんど起きない

毛髪再生医療の最大のメリットは、内服薬で問題となる副作用がほとんど起きない点です。

一般的な薄毛治療薬は全身に作用するため、以下のような副作用が報告されています。

従来の治療の副作用

ミノキシジル
血管拡張作用により、血圧や心臓へ影響を与えることがある

フィナステリド・デュタステリド
DHT(ジヒドロテストステロン)生成を抑制することで、
性欲減退、ED、射精障害、抑うつ症状が見られる場合がある

再生医療では、こうしたリスクを回避しながら治療を行うことが可能です。

服薬よりも効果実感が早い人もいる

毛髪再生医療は、毛母細胞そのものを再活性化させる治療です。

一般的な服薬による薄毛治療では、ヘアサイクルの関係上、見た目の変化を感じるまでに6〜12か月程度の継続が必要とされています。

一方、当院の毛髪再生医療では、約2か月で85%の方が「変化を感じた」と回答されています。

その理由のひとつが、初期脱毛が起こりにくい点です。

内服薬の場合、ヘアサイクルが一度リセットされることで、治療開始後に一時的な抜け毛(初期脱毛)が起こることがあります。

そのため、「本当に効いているのか分からない期間」が続きやすくなります。

毛髪再生医療では、毛根環境を立て直しながら発毛を促すため、抜け毛の増加に悩まされることなく、変化を実感しやすいという特徴があります。

※効果の感じ方には個人差があります。

薄毛治療はなぜ「薬だけ」では限界が来るのか?

これまでの治療は「毛根が元気であること」が前提だから

内服薬や外用薬は、血流改善やホルモン抑制によって、髪が育ちやすい環境を整える治療です。

ただし、毛根そのものを修復・再生する治療ではなく、進行を抑えるための対症療法に近いアプローチといえます。

また、服薬をやめると効果が薄れるため、一生涯の継続が前提となります。

長年薄毛が進行すると、毛根が小さくなり、髪を生み出す細胞の働き自体が弱っていきます。

その結果、薬の効果を感じにくくなる方も少なくありません。

毛根が弱ると、薬の効果を十分に引き出せなくなるから

加齢や薄毛の進行によって、幹細胞の数は減少し、働きも低下します。

生活習慣の改善、育毛剤、マッサージ、栄養や睡眠への配慮だけでは、発毛の土台そのものを立て直すことが難しくなる段階があります。

これは、あなたの努力が足りないからではありません。体の構造そのものが変化しているためです。

従来の治療(内服薬)とAGA注射(再生医療)の考え方の違い

内服治療が「弱った毛根に、薬で栄養を送り込み発毛させようとする治療」だとすれば、毛髪再生医療は「弱った毛根細胞そのものを再活性化させ、発毛力を根本から立て直す治療」です。

老化をなかったことにする治療ではありません。

これまでの薬による治療が「今いる地点で何とか前に進む治療」だとすると、毛髪再生医療は、「一度下がってしまった発毛力を持ち上げ、かつて健やかに発毛していた時代に近い状態を目指す」ための治療です。

銀座ステムファインクリニックのAGA注射ReGrowメソ

これまでいくつもの治療を試したけれど、

「思うような結果が出なかった」

「副作用がつらくて続けられなかった」

そんな思いを抱えていませんか?

当院には、年齢や性別を問わず、さまざまなお悩みを抱えた方がご来院されています。

その多くの方が、治療を通じて毛髪の変化をしっかりと実感されています。

特に目立つのが、内服治療で副作用に不安を感じていた方です。

実際に、当院の来院患者様の約8割は、

  • 過去に薄毛治療薬を服用したが、動悸や体調不良が出て続けられなかった
  • 出産後に抜け毛が急激に増えたものの、内服が体に合わなかった
  • 副作用が日常生活に影響することを懸念し、薄毛治療そのものをためらっていた

といった背景をお持ちです。

「治療したい気持ちはある。でも、体への負担が怖い」

そんな葛藤を抱えていた方が、再生医療という選択肢にたどり着き、前向きに治療を始められています。

銀座ステムファインクリニックは、もう効かない治療はしたくないという方のための毛髪再生クリニックです。

使用する製剤は、「発毛に特化」させ培養したものを使用

当院で使用している幹細胞培養上清液は、一般に広く流通している製剤ではありません。

発毛効果に特化することを目的に培養された製剤を厳選して使用しています。

なかでも注目されているのが、発毛に深く関与する成長因子であるKGF(ケラチノサイト増殖因子)です。


KGFは、毛母細胞や毛包環境に働きかけ、髪の成長を促す重要な役割を担っています。

当院で使用しているReGrow製剤は、KGFを高濃度に含有しており、投与からわずか2週間程度で、毛髪密度や太さに明らかな変化が確認されたデータも報告されています。

「何を入れるか」に妥協しないことが、結果の差につながると当院は考えています。

免疫刺激が少ない臍帯由来を使用、徹底した品質管理

当院では、臍帯由来の幹細胞培養上清液を100%使用しています。

臍帯由来の上清液は、体にとって異物として認識されにくく、脂肪由来や歯髄由来などと比較しても、アレルギー反応や免疫刺激が少ないとされています。

国内で流通している幹細胞培養上清液を徹底的に比較し、「本当に結果につながるものだけを提供したい」という思いから開発した独自処方です。

当院では、とくに希少な臍帯由来の幹細胞を使用しています。

近年の研究では、骨髄や脂肪などの「大人の組織」から採った幹細胞と比べて、臍帯やウォートンジェリー(臍帯のゼリー状の部分)といった「出産時の若い組織」から採った幹細胞は、

  • 細胞そのものの増やすスピードが速い
  • 組織の修復や再生を助ける成長因子をたくさん出しやすい

といった特徴があることが報告されています11


また臍帯は、体にとって異物として認識されにくい=免疫的な刺激が比較的マイルドだとする報告も多く、「使いやすい幹細胞」として注目されています12

当院では、こうしたエビデンスをふまえ、 「幹細胞が若いこと」と「成長因子がしっかり出ること」にこだわり、臍帯由来の幹細胞培養上清液を採用しています

そのため、体になじみやすく、再生医療においても安全性の面で高く評価されています。

ReGrow注射の安全性について

当院で使用する幹細胞培養上清液は、国内上場企業が運営する GMP準拠(医薬品レベルの品質管理基準)研究施設にて、人体に悪影響を及ぼす細菌やウイルスが含まれていないか一つひとつ確認し、「安全性が確認されたものだけ」を治療に採用しています。

製剤の選定から保管・管理に至るまで、品質管理を徹底し、安心して治療を受けていただける体制を整えています。

「効果だけでなく、安全性にも妥協したくない」という方にも、自信を持ってご案内できる体制を整えています。

治療方法・痛み

当院では、水光注射という専用の機械を使い、頭皮に直接薬剤を注入します。

ダーマペンでの注入や噴霧タイプの機械を用いるクリニックもありますが、当院では「できるだけムダなく、均一に、確実に届けること」を重視し、通常よりも極細の針を用いて薬剤を細かく行き渡らせています。

イメージとしては、ハンコ注射のように細かい針で少しずつ薬剤を入れていく方法です。

そのため、液漏れが少なく、頭皮全体にむらなく注入できます。

注入時には多少の圧迫感はありますが、これまで「痛みに耐えられずに治療を中止した」という方はいません。
(シャープペンで突かれる程度の痛みと表現された患者様もいらっしゃいます)

痛みに配慮した設定と、この専用機器をあえて採用していることこそが、当院の「できるだけ負担を抑えながら、しっかり結果を出す」というこだわりです。

AGA注射の費用

世の中を見渡すと、毛髪再生医療は1回5万円前後から、50万円前後まで、価格帯に大きな幅があります。

その差は、単なる「クリニックごとの値付け」ではありません。

使っている製剤の質・濃度・由来、安全管理、そして治療設計そのものの差です。

当院では、

  • 発毛に特化して培養された製剤

  • 高濃度の成長因子(KGF)

  • 免疫刺激の少ない臍帯由来

  • 徹底した品質管理体制

いずれにおいても、性能と安全性に一切妥協していません

その結果として設定されているのが、1回20万円(税抜、税込22万円)という価格です。

安さを理由に必要な工程や品質を削ることはせず、今できる最大限の治療を、正面から提供するための価格だと考えています。

「安価な治療を何度も試す」のではなく、「納得できる内容で、意味のある治療を受けたい」そう考える方に選ばれている治療です。

治療の流れと通院スケジュール

「AGAの注入治療を受けてみたいけれど、どんな流れで進むのか分からなくて不安…」という方も多いのではないでしょうか。

このパートでは、初回のカウンセリングから施術、治療の頻度や効果を感じるまでの目安、費用の相場感までを分かりやすくご紹介します。

治療を受ける前に全体のイメージがつかめていると、安心してスタートしやすくなりますよ。

初回診察から施術までのステップ

来院から施術までの流れを、初めての方にもわかりやすくご紹介します。

初回は、医師とのカウンセリングで治療方針を丁寧に決めていく流れが基本です。

とくに初回は、1~2時間程かかる場合が多いので、時間に余裕をもって来院することがおすすめです。

その場で施術まで進む場合もあるため、不安な点は事前に相談しておくと安心です。

2回目以降は、頭皮の状態をチェックし、そのまま施術をする流れが一般的です。

AGA治療薬・副作用に関するQ&A

AGA治療薬はどこのクリニックでも同じものですか?

AGA治療薬はクリニックによって異なる場合があります。

たとえばフィナステリドやデュタステリドなどの内服薬、ミノキシジルの外用薬が一般的に使用されていますが、クリニックによっては独自の処方や治療法を提供している場合もあります。

​治療薬の選択は患者の症状や希望に応じて異なるため、医師と相談することが重要です。

AGA治療薬の副作用はどのくらいの期間で出ますか?

AGA治療薬の副作用は個人差がありますが、フィナステリドやデュタステリドの副作用(性機能障害など)は投与開始後数週間から数ヶ月で現れることがあります。

​副作用が出た場合は、医師に相談して適切な対応を取ることが推奨されます。

AGA治療薬でEDが出ない治療薬はありますか?

AGA治療薬の中で、フィナステリドやデュタステリドは性機能障害(ED)の副作用が報告されていますが、ミノキシジル外用薬は性機能障害の副作用が少ないとされています13

​副作用のリスクを最小限に抑えたい場合は、外用薬か他の治療を選択することを検討することがよいでしょう。

AGA治療によるED・副作用の影響に関するQ&A

AGA治療をすると、男性ホルモンが減ってしまうからEDになるのですか?

AGA治療で直接「男性ホルモン全体」が減るわけではありませんが、特定の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン=DHT)の働きをブロックすることで、EDなどの副作用が出る場合があります14

EDなどの副作用が出た場合、使用を止めれば元に戻りますか?

AGA治療薬による性機能障害(ED)は、薬の使用を中止することで改善する場合があります。

ただし、投与中止後も副作用が持続するケースも報告されているため、医師と相談することをおすすめします15

AGA治療の副作用でEDになった場合、同時進行でED治療はできますか?

AGA治療中にEDが発生した場合、ED治療薬(バイアグラやシアリスなど)を併用することが可能です。

ただし、併用による相互作用や安全性については医師と相談する必要があります。

治療方法・診療スタイルに関するQ&A

AGAやEDの治療を受ける場合、オンラインと対面はどちらがいいのでしょうか?

AGAやEDの治療を受ける際、オンライン診療は手軽で便利ですが、対面診療では医師が直接診察を行い、患者の状態を詳細に確認できるため、より適切な治療が可能です。

とくに副作用や治療効果の確認が必要な場合は、対面診療を選ぶことをおすすめします。

個人輸入・安全性に関するQ&A

AGAやEDの薬を個人輸入するのは危険ですか?

AGAやED治療薬を個人輸入することは推奨されていません

とくにミノキシジル内服薬は日本では認可されておらず、重大な副作用(心血管系障害など)が報告されています。

医薬品医療機器等法の観点からも問題があり、医師の指導のもとで処方を受ける必要があります。

男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版16

まとめ

AGA治療は薄毛に悩む多くの男性にとって有効な手段ですが、一部の内服薬では性機能障害(ED・射精障害・リビドー減退)などの副作用が報告されています。

とくにフィナステリドやデュタステリドは、ホルモンに作用する薬であるため、体質や体調によって影響が出ることがあります。

ただし、発症頻度は比較的低く、多くの方には問題なく使用されているのが現状です。

副作用が気になる方も、事前に医師としっかり相談した上で治療を開始すれば、安心して継続することができます。

もし副作用が現れた場合も、減薬・薬の変更・ED治療薬の併用・内服薬以外の治療への切り替えなど、対処法は複数あります。

一人で悩まず、医師と相談しながら自分に合った治療法を見つけることが大切です。

無理なく、安心して続けられる方法を選びましょう。

参考文献

  1. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版。
  2. ※1:2023年8月改訂(第4版)、2023年6月改訂(第3版)5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎フィナステリド錠添付文書
  3. ※2:2021年8月改訂(第1版)5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書
  4. Baltazar Sanabria, MDa ∙ Tamara de Nardo Vanzela, MDb ∙ Hélio Amante Miot, MD, PhDc ∙ Paulo Müller Ramos, MD, PhD. “Adverse effects of low-dose oral minoxidil for androgenetic alopecia in 435 patients.” Journal of the American Academy of Dermatology, April 2021,https://www.jaad.org/article/S0190-9622(20)33074-7/fulltext.
    Mikhaella Vallejo, “Minoxidil Shedding (A Temporary Side Effect), ” HairScience,2022.08.27, https://hairscience.org/news/minoxidil-shedding/#authors.
  5. 2021年8月改訂(第1版)5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書
  6. Vañó-Galván, Sergio, et al. “Safety of Low-Dose Oral Minoxidil for Hair Loss: A Multicenter Study of 1404 Patients.” Journal of the American Academy of Dermatology, vol. 84, no. 6, 2021, pp. 1644–1651,https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33639244/.
  7. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版。
    (すべての%は、フィナステリド・デュタステリド、ミノキシジルの内服・外用薬をまとめたものとなります。)
  8. 2023年8月改訂(第4版)*2023年6月改訂(第3版) 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠添付文書。
  9. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版。
  10. 2023年8月改訂(第4版)*2023年6月改訂(第3版) 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠添付文書。2021年8月改訂(第1版) 5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書。
  11. Petrenko Y, et al. “Comparison of Human Bone Marrow, Adipose Tissue, and Wharton’s Jelly Mesenchymal Stem Cells.” Scientific Reports. 2020.
  12. Mastrolia I, et al. “The immunomodulatory properties of mesenchymal stem cells: from bench to bedside.” Stem Cell Research & Therapy. 2019.
  13. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版。
  14. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版。
  15. 2023年8月改訂(第4版)*2023年6月改訂(第3版) 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠添付文書。
  16. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版