「最近、同じ話を何度もしていると言われる」「約束を忘れることが増えた」——そんな変化を、年齢のせいだと自己判断していませんか。
もの忘れが気になっても、ネットやSNSの情報だけで対策を始めたり、「まだ生活できているから大丈夫」と受診を先延ばしにしたりする方は少なくありません。
しかし、軽度認知障害(MCI)と認知症の違いは、症状だけでは判断しにくく、医療機関での評価が大切です。
MCIは認知症の前段階といわれますが、必ず進行するわけではありません。
状態を維持する方や改善がみられる方もいるため、早い段階で正しく把握し、生活習慣の見直しや治療の選択肢を検討することが重要です。
この記事では、軽度認知障害(MCI)とは何か、認知症との違い、症状やセルフチェック、一般的な治療、再生医療が注目される理由までわかりやすく解説します。
ご自身やご家族が後悔しない判断をするために、まずは正しい知識を確認していきましょう。
目次
軽度認知障害(MCI)とは?認知症との違い

最近もの忘れが増えたり、以前より考えるのに時間がかかったりすると、「認知症かもしれない」と不安になることがあります。
しかし、認知機能に変化がみられるからといって、すぐに認知症と診断されるわけではありません。
その中間に位置する状態として知られているのが、軽度認知障害(MCI)です。

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)は、記憶力や判断力、注意力などの認知機能に低下がみられるものの、認知症と診断されるほど日常生活への支障は生じていない状態を指します1。
認知機能には、物事を覚える力だけでなく、状況を理解する力や判断する力、段取りを考えて行動する力なども含まれます。
MCIではこうした能力に変化がみられることがありますが、多くの場合は仕事や家事、買い物などの日常生活を大きな支障なく続けることができます。
例えば、多少時間がかかるようになったとしても、金銭管理や服薬管理、公共交通機関の利用、買い物などを自分で行えている場合は、MCIの段階である可能性があります。
MCIで重要なのは、「認知機能の低下があること」よりも、「その変化によって生活がどの程度影響を受けているか」です。
MCIは決して珍しい状態ではありません。
65歳以上では15〜25%程度にみられるとされており、高齢になるほど身近な問題になっています2。
一方で、MCIは認知症への入り口と決まった状態ではなく、その後の経過には個人差があります。
進行する人もいれば、状態を維持する人や改善がみられる人もいるため、早い段階で状態を把握することが重要です。
認知症との違い
MCIと認知症は連続した状態として考えられていますが、診断上の大きな違いは日常生活への影響の有無です。
認知機能が低下していても生活を自立して送れている場合はMCI、認知機能の低下によって生活に支障が生じている場合は認知症と判断されます3。

認知機能の変化は、正常な加齢によるもの忘れと認知症の間で突然切り替わるわけではありません。
MCIは、加齢による変化よりも認知機能の低下が目立つものの、日常生活への支障は大きくない状態であり、認知症の前段階として位置づけられています。
実際には、症状だけでMCIと認知症を区別することは難しく、認知機能検査や生活状況の評価を含めて総合的に判断されます。
もの忘れが増えたから認知症、日常生活を送れているから問題ないと単純に判断できるわけではないため、違和感が続く場合は早めに状態を確認しておくことが大切です。
軽度認知症でよくみられる症状

MCIでは日常生活を大きく損なうほどではないものの、記憶力や判断力、注意力の変化が少しずつ現れることがあります。
こうした変化は本人が違和感として気付く場合もあれば、家族や周囲の人が先に気付く場合もあります。
年齢によるもの忘れとの区別が難しいこともありますが、「以前と比べて変化が続いているか」「同じような出来事が繰り返し起きていないか」が一つの目安になります。
本人が気付きやすい症状
MCIでは、まず本人が「以前と少し違う」と感じる場面が増えることがあります。
ただし、日常生活を送れなくなるほどではないため、年齢による変化だと思って見過ごされることも少なくありません。
よくみられるのが、約束や予定を忘れることです。
予定そのものを完全に忘れるわけではなくても、日時や場所を思い出せず、以前より予定表やメモを確認する回数が増えることがあります。
また、「鍵を閉めたか心配になる」「同じ内容を何度も確認してしまう」といった変化がみられることもあります。
記憶に自信が持てなくなることで、確認行動が増えるケースも少なくありません。
物の置き場所を思い出せなくなることもあります。
財布やスマートフォン、眼鏡などを探す機会が増え、「どこに置いたか分からない」と感じることが多くなります。

ただし、時間をかければ見つかったり、置いた状況を思い出せたりする場合はMCIの段階でみられることがあります。
約束を忘れたり、物を探す機会が増えたりすること自体は、加齢によっても起こります。
ただし、以前と比べて頻度が増えている場合や、同じような出来事が繰り返される場合は注意が必要です。
家族が気付きやすい症状
MCIでは本人よりも先に家族が変化に気付くことがあります。
本人は「少し忘れっぽくなっただけ」と感じていても、一緒に生活している家族から見ると以前との違いが分かりやすいことも少なくありません。
比較的よくみられるのが、同じ話を繰り返すことです。
すでに話した内容を忘れてしまい、短時間のうちに同じ話題を何度も話すようになることがあります。
本人に自覚がないことも多く、家族との会話の中で気付かれるきっかけになります。
また、以前は問題なくできていた家事や手続きに時間がかかるようになることもあります。
料理の段取りが悪くなる、買い物の準備に手間取る、複数の用事を順番にこなせなくなるなど、小さな変化として現れることがあります。
趣味や外出の機会が減ることもあります。
以前は積極的に参加していた活動を避けるようになったり、人と会う機会が少なくなったりすることがあります。
興味や関心が低下しているように見える場合もありますが、実際には物忘れや失敗への不安が背景にあることもあります。

同じ話を繰り返す、段取りに時間がかかる、外出の機会が減るといった変化が重なってみられる場合は、年齢による変化だけでなく認知機能の低下が影響している可能性も考えられます。

これらの項目に当てはまるからといって、必ずしもMCIや認知症とは限りません。
ただし、以前にはなかった変化が続いている場合や、複数の項目が気になる場合は、一度医療機関で状態を確認してみることをおすすめします。
軽度認知症は進行するとどうなる?

MCIと診断された場合でも、その後の経過は一人ひとり異なります。
「認知症の前段階」と聞くと、いずれ必ず認知症へ進行するように感じるかもしれませんが、実際には進行する人もいれば、状態を維持する人や改善がみられる人もいます。
MCIは認知症へ進行するリスクが高い状態と考えられており、年間では約5〜15%が認知症へ移行すると報告されています4。
そのため、MCIと分かった段階で何もせず様子を見るのではなく、生活習慣や持病の管理、認知機能の変化を確認しながら対応していくことが大切です。
一方で、すべての人が認知症へ進行するわけではありません。
MCIから正常に近い状態へ戻る割合は、年間16〜41%程度と報告されています5。

改善や維持に関わる要因は一つではありません。
MCIと診断されたからといって、将来が決まっているわけではありません。
進行・維持・改善のいずれの経過もあり得るため、早い段階で状態を把握し、今できる対策を積み重ねていくことが現実的な対応になります。
軽度認知症は治療で改善できる?

軽度認知障害(MCI)と分かると、「治療すれば元に戻るのか」「認知症を防げるのか」が気になるところです。
現時点では、MCIを完全に治す治療が確立されているわけではありません。
ただし、何もできないという意味ではなく、進行を遅らせたり、現在の状態を維持したりすることを目指した治療や対策は行われています。
MCIは、認知症へ進行する可能性がある一方で、状態が維持されたり改善がみられたりすることもある段階です。
そのため、治療の目的は「完全に治すこと」ではなく、認知機能の低下につながる要因へ早い段階から対応し、できるだけ長く日常生活を維持することにあります。
実際には、睡眠不足や運動不足、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、気分の落ち込み、社会的な孤立などが認知機能に影響することがあり、こうした要因を見直しながら認知機能の維持を目指していきます。

早い段階で状態を把握しておくことで、生活習慣の改善や認知機能リハビリテーション、必要に応じた薬物療法などを選択しやすくなります。
軽度認知症で行われる一般的な治療

MCIに対する治療は一つではありません。
認知機能の低下につながる要因や原因疾患の有無、生活状況などを踏まえながら、複数の方法を組み合わせて行われます。
現在は、生活習慣の改善、薬物療法、認知機能リハビリテーションなどが中心となっており、それぞれ異なる目的で行われています。

生活習慣の改善

MCIに対する対応の中でも、まず重視されるのが生活習慣の見直しです。
認知機能は脳そのものの変化だけでなく、睡眠や運動習慣、食生活、社会とのつながりなどの影響も受けることが知られています。
適度な運動や十分な睡眠、栄養バランスのよい食事を心がけることに加え、人との交流を続けることも認知機能の維持につながる可能性があります。
薬物療法
薬物療法は、すべてのMCIに対して行われるわけではありません。
認知機能低下の原因や背景となる病気に応じて検討されます。
例えば、アルツハイマー病に関連する変化が確認されている場合には、薬物療法が選択肢になることがあります。
ただし、適応となる条件があるため、検査結果や症状を踏まえながら判断されます。
そのため、自己判断ではなく医師と相談しながら治療方針を決めていくことが重要です。
認知機能リハビリテーション

認知機能リハビリテーションは、記憶力や注意力、判断力などの維持を目的として行われます。
認知トレーニングや会話、趣味活動などを通じて脳へ適度な刺激を与え、日常生活の中で認知機能を活用する機会を保つことが目指されています。
軽度認知症治療で知っておきたい現状

現在の治療によって認知機能の維持や進行予防を目指すことはできますが、認知症の治療には依然として課題もあります。
その背景には、脳の変化が症状より前から始まることや、認知症が単一の原因では説明できない病気であることが関係しています。
神経細胞が失われると改善は容易ではない

認知症やMCIの治療が難しい理由の一つは、脳の変化が症状として現れるより前から始まっていることです。
アルツハイマー病では、発症の10〜20年前から脳内で病的な変化が進行していると考えられています6。
そのため、本人や家族がもの忘れなどの変化に気付いた時点では、すでに脳内で変化が進行している場合もあります。
脳では神経細胞が情報を伝え合うことで、記憶や判断、会話などのさまざまな機能が保たれています。
しかし、神経細胞は一度大きく損傷したり失われたりすると、十分な回復は難しいと考えられています7。
認知症への進行を防ぐためには、症状が進んでからではなく、軽度認知障害(MCI)の段階で変化に気付き対応することが重要です。
認知症は複数の要因が関係していると考えられている
認知症は単純に神経細胞だけの問題ではないと考えられています。
近年の研究では、神経細胞の減少だけでなく、脳内で情報をやり取りする神経ネットワークの変化や、脳に生じる慢性的な炎症、血流や代謝を含む脳内環境の変化なども関係していることが分かってきています。
つまり、認知症は一つの原因だけで進行する病気ではなく、複数の要因が複雑に関わりながら進行している可能性があるということです。

そのため近年では、神経細胞だけでなく、神経ネットワークや脳内環境を含めて認知症を捉える考え方が重視されるようになっています。
なぜ再生医療が軽度認知症で注目されているのか

認知症は神経細胞の減少だけでなく、神経ネットワークや神経炎症、脳内環境など複数の要因が関係していると考えられています。
従来の認知症治療は、認知機能の低下を抑えたり進行を遅らせたりすることが中心でした。
一方で再生医療は、失われた組織の修復や機能回復を目指す医療です。
神経細胞そのものだけでなく、神経細胞を取り巻く脳内環境にも着目している点が特徴です。

認知症では複数の要因が関係していると考えられているため、一つの原因だけに着目するのではなく、脳全体の状態を踏まえて考えることが重要とされています。
幹細胞培養上清液を活用した再生医療とは

再生医療と聞くと、幹細胞そのものを体内へ投与する治療をイメージする方もいるかもしれません。
しかし近年では、幹細胞から分泌されるさまざまな成分を活用する研究も進められています。
その代表的なものの一つが、幹細胞培養上清液を活用した再生医療です。
幹細胞とは、体のさまざまな細胞へ変化する能力や自分自身を増やす能力を持つ細胞で、もともと私たちの体内に存在し、傷ついた組織の修復や維持に関わっています。
幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養した際に得られる上澄み液のことを指します。
この中には、成長因子やサイトカインなど、細胞同士の情報伝達に関わるさまざまな成分が含まれています。
これらの成分は、組織の修復や炎症の調整などに関与すると考えられており、近年ではさまざまな疾患領域で研究が進められています。
認知症領域においても、神経細胞だけでなく脳内環境への作用が期待されることから注目されています。
認知症治療で期待されている理由

幹細胞培養上清液が認知症領域で注目されている理由の一つは、神経細胞だけでなく脳内環境にも働きかける可能性があるためです。
認知症では、脳内で慢性的な炎症が続いていることが知られています。
この炎症は神経細胞の障害を進行させる要因の一つと考えられており、近年では炎症を抑えることの重要性にも注目が集まっています。
幹細胞培養上清液に含まれる成分には、炎症に関わる物質の働きを調整し、過剰な炎症反応を抑える可能性があると考えられています8。
また、認知機能の低下は神経細胞の数が減ることだけで起こるわけではありません。
神経細胞同士をつなぐシナプスや神経回路の働きが低下すると、情報伝達がうまく行われなくなり、記憶や判断力にも影響が及びます。
アルツハイマー病は「シナプス障害の病気」とも考えられており9、幹細胞培養上清液に含まれる成長因子には、神経細胞の生存や機能維持を支えながら、神経ネットワークの維持や再構築に関与する可能性が報告されています10。
さらに、認知症では脳血流の低下や血管障害も進行に関与すると考えられています11 。
血流が低下すると神経細胞へ十分な酸素や栄養が届きにくくなり、脳の働きにも影響を与えます。
幹細胞培養上清液には血管形成に関わる成分も含まれており、脳内環境の維持に役立つ可能性も報告されています12。
認知症は複数の要因が関係していると考えられているため、それらへ幅広く働きかける可能性を持つ治療法として幹細胞培養上清液が注目されています。
当院の軽度認知症に対する再生医療

当院では、軽度認知障害(MCI)や初期の認知症に対して、幹細胞培養上清液を用いた再生医療を行っています。
認知症の状態や進行速度、生活環境は一人ひとり異なるため、当院では現在の状態や治療歴を確認しながら治療計画を設計しています。
当院が使用する幹細胞培養上清液の特徴
当院では、国内で流通する幹細胞培養上清液を比較・検討したうえで、臍帯由来の幹細胞培養上清液を採用しています。

臍帯やウォートンジェリーと呼ばれる臍帯のゼリー状組織に由来する幹細胞は、骨髄や脂肪由来の幹細胞と比べて、細胞の増殖能力や成長因子の分泌能力が高いことが報告されています13。
また、臍帯由来の幹細胞は免疫への刺激が比較的穏やかであることも報告されており、再生医療分野で注目されています14。
当院では、「幹細胞が若いこと」と「成長因子を十分に含むこと」に着目し、臍帯由来の幹細胞培養上清液を採用しています。
安全性への取り組み
再生医療を検討する際には、効果だけでなく安全性も重要なポイントになります。
当院で使用する幹細胞培養上清液は、国内上場企業が運営するGMP準拠の研究施設で製造されています。
GMPとは医薬品レベルの品質管理基準のことで、製造工程や品質管理が一定の基準に沿って行われています。
また、細菌やウイルスなどの混入がないかを確認するための各種検査を実施し、安全性が確認されたもののみを治療に使用しています。

当院では、効果だけでなく安全性にも配慮しながら治療を提供しています。
当院の治療方法
当院では、幹細胞培養上清液を鼻腔から投与する点鼻治療を採用しています。
鼻腔は脳に近く、嗅神経や三叉神経を介して脳へ到達する経路があるとされており、体への負担を抑えながら行いやすい方法として用いています。

治療は、診察で症状や生活状況を確認し、必要に応じて検査を行ったうえで、治療の適応を判断します。
その後、治療計画やスケジュール、注意点について説明し、クリニックで初回の点鼻治療を実施します。
以降は自宅で継続しながら、定期的な診察や評価を行います。
基本的には1日2回(朝・夜)の投与を行い、症状や生活状況に応じて治療スケジュールを調整していきます。

クリニックについて
当院は完全予約制・完全個室の環境で診療を行っています。

待合室や施術中に他の患者様と顔を合わせることがほとんどないため、「相談をしていることを周囲に知られたくない」という方でも安心してご来院いただけます。
また、クリニックは銀座駅から徒歩4分の立地のため、治療を続けやすい環境が整っています。


軽度認知障害(MCI)や初期の認知症では、状態が大きく変化する前に現在の状況を把握しておくことが大切です。
当院では、一人ひとりの状態や生活状況を確認しながら、今後の治療方針や再生医療の適応についてご相談いただけます。
よくある質問

MCI(軽度認知障害)は認知症と同じですか?
MCIと認知症は同じではありません。
MCIは認知機能の低下がみられるものの、日常生活への支障が大きくない状態を指します。
一方、認知症は認知機能の低下によって日常生活に支障が生じている状態です。
ただし、MCIの一部は認知症へ進行することがあるため、「認知症ではないから安心」と考えるのではなく、早めに状態を把握しておくことが大切です。
MCIは改善することがありますか?
MCIと診断されたすべての方が認知症へ進行するわけではありません。
状態を維持する方もいれば、改善がみられる方もいます。
そのため、MCIと診断された時点で悲観する必要はありません。
生活習慣の見直しや適切な治療によって、認知機能の維持を目指すことが重要です。
もの忘れが増えただけでも受診した方がよいですか?
年齢とともにもの忘れが増えること自体は珍しくありません。
ただし、以前より頻度が増えている場合や、家族から変化を指摘されている場合は一度相談を検討してもよいでしょう。
とくに、予定管理や金銭管理、服薬管理などに影響が出始めている場合は、認知機能の評価を受けることで現在の状態を把握しやすくなります。
再生医療は誰でも受けられますか?
再生医療は、軽度認知障害(MCI)から認知症の方まで幅広く検討できる治療法です。
ただし、認知機能の状態や全身状態によっては、治療内容や進め方を個別に検討する必要があります。
また、認知症治療では「受けられるかどうか」だけでなく、「いつ始めるか」も重要なポイントです。
一般的には、軽度認知障害(MCI)や初期の認知症など、認知機能の低下が比較的軽い段階から相談することで、治療の選択肢を広く検討しやすくなります。
再生医療は保険適用ですか?
幹細胞培養上清液を用いた再生医療は、公的医療保険の適用外となる自由診療です。
そのため、治療費は全額自己負担になります。
費用や治療回数は医療機関によって異なるため、治療を検討する際は費用だけでなく、使用する製剤や治療内容、安全管理体制なども含めて確認しておくことが大切です。
まとめ

軽度認知障害(MCI)は、認知機能の低下がみられるものの、認知症ほど日常生活への支障は生じていない状態です。
認知症の前段階として位置づけられていますが、すべての方が認知症へ進行するわけではありません。
状態を維持する人や改善がみられる人もいるため、早い段階で現在の状態を把握することが大切です。
現時点では、MCIを完全に治す治療は確立されていませんが、生活習慣の改善や薬物療法、認知機能リハビリテーションなどによって、認知機能の維持や進行予防を目指すことは可能です。
また近年では、神経細胞だけでなく神経炎症や神経ネットワーク、脳内環境などにも着目した研究が進められており、再生医療もその一つとして注目されています。
もの忘れや認知機能の変化が気になる場合は、「まだ大丈夫」と様子を見るのではなく、早めに状態を確認し、自分に合った治療や対応について考えておくことが重要です。
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