HOMEコラムAGA治療女性の頭頂部の薄毛のよくある症状と特徴

女性の頭頂部の薄毛のよくある症状と特徴

「最近、分け目が広がった気がする」

「トップのボリュームが減ってきたかもしれない」

――そんな変化を感じながらも、「年齢のせいかもしれない」と様子を見ていませんか。

実際に、インターネットやSNSで見つけた育毛剤やセルフケアを試してみたものの、思うような変化が得られず、不安だけが大きくなってしまったという方は少なくありません。

女性の薄毛はゆっくり進行することが多いため、自分では気付きにくく、対策のタイミングを逃してしまうこともあります。

女性の頭頂部薄毛には、加齢や女性ホルモンの変化、ストレス、睡眠不足、栄養不足など、さまざまな原因が関係しています。

そのため、SNSやインターネットの情報だけを参考に対策を続けても、原因に合っていなければ十分な変化が得られないことがあります。

この記事では、女性の頭頂部薄毛でよく見られる症状や原因、放置するリスク、治療法の選択肢についてわかりやすく解説します。

後悔しないためにも、まずは正しい知識を身につけましょう。

女性の頭頂部薄毛とは?よくある症状と特徴

「最近、分け目が広がった気がする」

「トップのボリュームが減ったかもしれない」

と感じていても、それが本当に薄毛なのか判断がつかず、不安に感じている方もいるかもしれません。

女性の頭頂部薄毛は、男性のように生え際が大きく後退するケースとは異なり、分け目や頭頂部を中心に少しずつ変化が現れることが特徴です。

そのため、毎日鏡を見ていても気付きにくく、「写真を見返して初めて気付いた」「美容師に指摘されて気になり始めた」というケースも少なくありません。

とくに女性の場合は、髪の本数が急激に減るというよりも、髪が細くなって全体のボリュームが落ちていく形で現れやすいとされています。

まずは、頭頂部薄毛でよく見られる変化に当てはまるものがないか確認してみましょう。

上記に当てはまるからといって、必ずしも薄毛が進行しているとは限りません。

季節的な抜け毛や、一時的な体調不良出産後の変化などが影響している場合もあります。

ただし、複数当てはまる状態が数か月以上続いている場合や、以前の写真と比べて明らかな変化がある場合は、頭頂部薄毛が始まっている可能性があります。

ここからは、女性の頭頂部薄毛でよく見られる症状について詳しく見ていきましょう。

分け目が目立つようになった

女性の頭頂部薄毛で最も気付きやすい変化のひとつが、分け目の広がりです。

髪の本数が急に減るわけではなく、1本1本が細くなることで地肌が透けて見えやすくなります。

その結果、以前と同じ髪型をしていても分け目の白い部分が目立ちやすくなり、「なんとなく髪が減ったように見える」と感じることがあります。

とくに自然光の下や、上から撮影した写真で気付くケースは少なくありません。

普段の鏡では変化を感じにくくても、スマートフォンの写真や美容室の鏡で見たときに違和感を覚えることがあります。

分け目を変えても地肌の見え方が改善しない場合は、髪のボリュームそのものが低下している可能性があります。

単なるヘアスタイルの問題として片付けず、数か月単位で変化が続いていないか確認してみることが大切です。

トップがぺたんとしやすくなる

頭頂部薄毛では、髪型が決まりにくくなったことをきっかけに気付く方も多くいます。

朝にしっかりセットしても夕方にはトップがつぶれてしまう以前はふんわりしていた部分が立ち上がらないといった変化は、髪が細くなっているサインかもしれません。

女性の薄毛では、抜け毛の量よりも髪の質の変化が先に現れることがあります。

髪のハリやコシが低下すると、同じ本数が残っていても全体のボリューム感は大きく変わります。

加齢によって毛髪の太さや密度が徐々に低下することも報告されており、頭頂部のボリュームダウンにつながる要因のひとつと考えられています1

「髪はあるのにボリュームが出ない」という状態は、女性の頭頂部薄毛でよく見られる初期の変化です。

髪型だけで解決しにくい状態が続く場合は、髪そのものの状態にも目を向ける必要があります。

女性の頭頂部薄毛で多いのは「女性型脱毛症(FPHL)」

頭頂部や分け目の薄毛が続いている場合、背景に女性型脱毛症(FPHL)が関係していることがあります。

女性型脱毛症(FPHL)は、女性にみられる代表的な薄毛のひとつです。

加齢や女性ホルモンの変化、遺伝的な体質などが関係していると考えられており、女性の頭頂部薄毛の原因としてよくみられます。

初期の段階では「年齢による変化かな」と感じる程度でも、変化が続いている場合はFPHLが関係していることがあります。

抜け毛の量だけでは判断しにくいため、分け目や髪質の変化も含めて見ていくことが大切です。

なぜ?女性の頭頂部が薄くなる主な原因

頭頂部や分け目の変化に気付くと、「年齢のせいかもしれない」と考える方は少なくありません。

しかし、女性の頭頂部薄毛はひとつの原因だけで起こるわけではなく、加齢や女性ホルモンの変化、ストレス、睡眠不足、栄養状態の乱れなど、さまざまな要因が重なって現れることが多いとされています。

また、同じように見える頭頂部薄毛でも、人によって原因や進行の仕方は異なります。

そのため、「薄毛対策をしているのに変化を感じない」という場合は、対策が合っていないのではなく、原因が別のところにある可能性も考えられます。

加齢や女性ホルモンの変化、ストレス、睡眠不足、栄養状態の乱れ

加齢や女性ホルモンの変化

女性の頭頂部薄毛で最も多い原因のひとつが、加齢や女性ホルモンの変化です。

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、髪の成長を支える働きがあると考えられています。

しかし、年齢を重ねるにつれてエストロゲンは徐々に減少し、髪が成長する期間が短くなりやすくなります。

さらに加齢によって、髪そのものにも変化が起こります。

髪のハリやコシが低下し、1本あたりの太さや密度も少しずつ減少するため、髪の本数が大きく変わらなくてもボリュームが減ったように見えることがあります2

「抜け毛が急に増えた」というより、「以前より髪が細くなった」「トップがぺたんとするようになった」という変化は、加齢やホルモンの影響によることがあります。

ストレスや睡眠不足

髪の成長は頭皮だけでなく、体全体の状態とも深く関係しています。

仕事や家庭環境の変化、人間関係の悩みなどによる強いストレスが続くと、神経やホルモン、免疫の働きに影響を与えることが知られています。

その結果、髪が育つ環境にも影響が及ぶ可能性があり、抜け毛やボリューム低下が気になりやすくなることがあります3

また、睡眠中は体の修復や回復が行われるため、慢性的な睡眠不足が続くと髪の成長にも影響する可能性があります。

もちろん、ストレスや睡眠不足だけで女性型脱毛症になるわけではありません。

しかし、もともと薄毛になりやすい体質がある場合には、変化を後押しする要因になることがあります。

最近の生活を振り返ったときに、強いストレスや睡眠不足が続いている場合は、頭皮だけでなく生活環境にも目を向けることが大切です。

無理なダイエットや栄養不足

髪はおもにたんぱく質から作られており、健康な髪を育てるためには鉄分や亜鉛、ビタミンなどさまざまな栄養素が必要です。

ところが、極端な食事制限や急激なダイエットを行うと、体は生命維持を優先するため、髪へ回る栄養が不足しやすくなります

とくに女性では、鉄分不足が関係していることも少なくありません。

例えば、結婚式前に短期間で体重を落としたり、糖質制限を長期間続けたり、1日1食の生活を続けたりすると、髪に必要な栄養が不足しやすくなります。

ダイエット後から抜け毛が増えた、髪が細くなったという場合は、体重だけでなく食事内容も見直す必要があります。

短期間で体重が大きく減ったあとに髪の変化が現れた場合は、栄養不足が関係していないか確認することが大切です。

病気が隠れている場合も

頭頂部薄毛の原因は、加齢や女性型脱毛症だけとは限りません。

なかには、鉄欠乏性貧血や甲状腺の病気などが影響していることもあります。

こうした病気では、薄毛だけでなく疲れやすさや動悸、体重変化などの症状を伴う場合があります。

また、頭頂部だけではなく全体的に急激な抜け毛が増えた場合や、円形に髪が抜けている場合には、別の脱毛症が隠れている可能性もあります。

薄毛以外の体調変化もみられる場合は、セルフケアだけで判断せず、一度医療機関で原因を確認することが大切です。

「まだ大丈夫」は危険?頭頂部薄毛を放置するとどうなる?

頭頂部の薄毛は、急激に進行するケースばかりではありません。

そのため、「少し気になるけれど、もう少し様子を見よう」と考える方も少なくありません。

ただ、変化が続いている場合は、髪型のまとまりにくさや見た目への悩みにつながることがあります。

すぐに深刻な状態になるわけではありませんが、日常生活の中で少しずつ気になる場面が増えていくこともあります。

髪型が決まりにくくなる

頭頂部薄毛が進行すると、日常的なスタイリングにも影響が出てきます。

以前は気にならなかった髪型でもトップの立ち上がりが作りにくくなったりセットしてもすぐに崩れてしまったりすることがあります。

また、分け目を変えたりボリュームアップ用のスタイリング剤を使ったりしても、以前ほどカバーしにくくなることがあります。

その結果、「髪型が決まらない」「外出前のセットに時間がかかる」といった悩みにつながりやすくなります。

毎日のセットに時間がかかったり、思うように髪型が決まらなくなったりした場合は、日常生活への影響が大きくなり始めているサインかもしれません。

見た目の悩みが大きくなる

頭頂部の薄毛が気になり始めると、見た目そのものが気になり始めることがあります。

最初は自分しか気付かない程度の変化でも、友人と撮った写真を見返したときや、美容室で後ろ姿を見たときに「思ったより地肌が目立っているかもしれない」と感じることがあります。

また、人と向かい合ったときの視線が気になったり明るい場所を避けたくなったりするなど、日常生活の中で少しずつストレスにつながることもあります。

とくに女性の場合は、髪型や見た目の印象に影響しやすいため、薄毛そのものよりも心理的な負担の方が大きくなることも少なくありません。

変化そのものよりも、「人からどう見られているのだろう」と気になることで悩みが大きくなることがあります。

女性の頭頂部薄毛は改善できる?

頭頂部の薄毛が気になり始めると、「このまま髪は減っていくのだろうか」「もう改善は難しいのではないか」と不安になることもあるかもしれません。

結論からいうと、女性の頭頂部薄毛は改善できる可能性があります。

ただし、どのような原因で起きているのかによって必要な対策は異なります。

ストレスや睡眠不足が関係している場合は生活環境を整えることで変化がみられることがありますし、無理なダイエットや栄養不足が原因であれば、食事内容の見直しによって改善が期待できることもあります。

また、出産後に起こる脱毛は妊娠・出産によるホルモンバランスの変化がおもな原因で、体の状態が落ち着くにつれて自然に回復することも少なくありません。

一方で、女性型脱毛症(FPHL)や加齢による変化は、様子を見ているだけでは改善が難しいことがあります。

分け目の広がりやトップのボリューム低下が数か月以上続いている場合は、FPHLが関係している可能性も考えられます。

もちろん、見た目だけで原因を判断することはできません。

しかし、どのような経過で変化が現れたのかを振り返ることで、対策の方向性は見えやすくなります。

頭頂部の薄毛が気になるときにできること

頭頂部の薄毛が気になり始めた場合、すぐに治療が必要になるとは限りません。

原因によっては、生活習慣の見直しや頭皮への負担を減らすことで改善が期待できることがあります。

一方で、女性型脱毛症(FPHL)のように進行するタイプの薄毛では、セルフケアだけで十分な変化を得るのが難しいこともあります。

まずは無理なく続けられる対策から始め、自分の状態に合った方法を取り入れることが大切です。

生活習慣を整える

髪は毎日の食事や睡眠など、体全体の健康状態の影響を受けています。

そのため、頭頂部薄毛が気になる場合は、まず生活習慣を見直すことが大切です。

とくに髪の材料となるたんぱく質や鉄分、亜鉛などの栄養素が不足すると、健康な髪が育ちにくくなることがあります。

また、睡眠不足や強いストレスが続くと、髪が育つ環境にも影響を及ぼす可能性があります。

生活習慣の改善はすぐに変化を実感できるものではありませんが、健康な髪を育てる土台づくりとして重要です。

頭皮への負担を減らす

毎日のヘアケアや習慣の中に、知らないうちに頭皮へ負担をかけているものが含まれていることがあります。

例えば、髪を強く引っ張るポニーテールとめ髪を長期間続けると、毛根に負担がかかることがあります。

また、ラーやパーマを頻繁に繰り返したり紫外線対策をせずに長時間屋外で過ごしたりすることも、頭皮環境に影響を与える可能性があります。

もちろん、カラーやパーマをやめる必要はありません。

しかし、頭皮への刺激が強い状態が続いている場合は、一度見直してみることも大切です。

薄毛対策では何かを追加するだけでなく、頭皮への負担を減らすことも重要な考え方です。

育毛剤を活用する

生活習慣の見直しだけでは不安な場合は、育毛剤を活用する方法もあります。

育毛剤は頭皮環境を整えたり、髪の成長をサポートしたりすることを目的として使用されます。

市販品にもさまざまな種類がありますが、働きや期待できる変化は製品によって異なります。

また、髪はすぐに伸びるものではないため、使用を始めてから変化を実感するまでには数か月以上かかることもあります。

セルフケアの中では比較的積極的な方法ですが、原因によっては十分な変化が得られないこともあります。

育毛剤を続けても変化を感じない場合や、分け目の広がりが続いている場合は、医療機関への相談も検討してみましょう。

女性の頭頂部薄毛にはどんな治療法がある?

セルフケアを続けても変化を感じない場合や、分け目の広がりやボリューム低下が続いている場合は、医療機関での治療を検討することも選択肢になります。

女性の頭頂部薄毛に対する治療にはいくつかの種類があり、それぞれアプローチする方法が異なります。

大切なのは、「どの治療が一番良いか」ではなく、自分の状態や原因に合った方法を選ぶことです。

ここでは、女性の頭頂部薄毛で行われることの多い代表的な治療法を紹介します。

外用ミノキシジル

外用ミノキシジルは、頭皮に直接塗って使用する発毛治療薬です。

現在、女性の薄毛治療でも広く使用されている発毛成分で、毛根の働きをサポートすることで発毛を促します4

おもな作用として、頭皮の血流を改善して毛根へ栄養が届きやすい環境を整えることや、髪が伸びる期間を長く保つことなどが知られています。

女性型脱毛症(FPHL)に対して推奨されている治療法のひとつであり、日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨されています5

ただし、髪の変化を実感するまでには数か月以上かかることが多く、継続して使用することが大切です。

また、使用を中止すると治療によって維持されていた状態が失われ、再び薄毛が進行するとされています6

さらに、ミノキシジルは今ある毛根の働きをサポートする治療であるため、毛根そのものの機能が大きく低下している場合は、単独では十分な変化を感じにくいこともあります。

内服薬

女性の薄毛では、体の内側から整える目的で内服治療が行われることがあります。

代表的なものとして、男性ホルモンの影響を抑える作用を持つスピロノラクトン7、女性ホルモンを補う目的で使用される低用量ピル、アミノ酸やビタミンなどを補うパントガール8などがあります。

これらはそれぞれ作用の仕組みが異なり、単独で大きな変化を出すというよりは、原因に応じて組み合わせて行われることが多い治療です。

また、発毛を目的としてミノキシジル内服薬が用いられることもあります。

ただし、ミノキシジル内服薬は国内で薄毛治療薬として承認されておらず、 心血管系障害の副作用への懸念から日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨されていません。9

内服薬はそれぞれ作用の仕組みが異なるため、原因や体質に応じて選択されることが多い治療法です。

注入治療

注入治療は、発毛や育毛をサポートする成分を頭皮へ直接届ける治療です。

薬を塗ったり飲んだりする治療とは異なり、必要な成分を毛根の近くへ直接届けられることが特徴です。

使用される成分は医療機関によって異なりますが、成長因子エクソソーム幹細胞培養上清液などが用いられることがあります。

外用薬や内服薬だけでは十分な変化を感じられない場合や、より積極的な治療を希望する場合に検討されることがあります。

ただし、注入治療にもさまざまな種類があり、使用する成分や治療の考え方によって期待できる作用は異なります。

そのため、どの治療を選ぶかは薄毛の原因や現在の状態に合わせて検討することが大切です。

治療をしても思うような変化が出ないことがあるのはなぜ?

育毛剤や内服薬、注入治療などを続けていても、「思ったほど変化を感じられない」と悩むことがあります。

もちろん治療法が合っていない場合もありますが、原因はそれだけではありません。

加齢とともに体の細胞の働きが少しずつ低下していくように、髪を作る細胞の働きも年齢とともに弱くなっていきます。

髪の成長には、毛根が正常に働くことが欠かせません。

しかし、加齢や女性型脱毛症(FPHL)の影響によって毛根の働きが低下すると、以前と同じように髪を作ることが難しくなります。

そのような状態では、血流を改善したり栄養を補ったりしても、十分な変化につながらないことがあります。

例えば、元気のない植物に水や肥料を与えても、根そのものが弱っていると大きく育ちにくいのと似ています。

いくら外から栄養や成長を促す刺激を与えても、それを受け取る毛根の働きが低下している場合は、期待した変化が得られないことがあるのです。

そのため近年では、単に血流や栄養を補うだけではなく、髪を作る毛根そのものの環境や働きに着目した治療も行われるようになっています。

こうした考え方から注目されているのが、毛根そのものにアプローチする再生医療です。

毛根そのものに着目した再生医療という選択肢

これまで紹介してきたように、女性の頭頂部薄毛には外用ミノキシジルや内服薬、注入治療などさまざまな治療法があります。

一方で、治療を続けていても思うような変化を感じられないことがあります。その背景には、髪を作る毛根そのものの働きが低下している可能性があります。

こうした考え方から近年注目されているのが、毛根そのものの環境や働きに着目する再生医療です。

従来の治療とは何が違うの?

再生医療とは、傷ついた組織や機能が低下した細胞の働きをサポートし、本来の状態へ近づけることを目指す医療です10

近年では関節や皮膚だけでなく、毛髪領域でも再生医療の応用が進められています。

従来の薄毛治療は、血流を改善したり、ホルモンの影響を抑えたりすることで発毛をサポートする考え方が中心です。

一方で再生医療は、髪を作る毛根そのものの働きや周囲の環境に着目するという特徴があります。

髪も年齢とともに変化します。

肌や筋肉の働きが低下するのと同じように、毛根の細胞も少しずつ元気を失っていきます。

そのため、栄養や血流だけでなく、毛根が働きやすい環境そのものを整えるという考え方が再生医療の特徴です。

幹細胞培養上清液とは?

再生医療の毛髪治療で用いられるもののひとつが、幹細胞培養上清液です。

幹細胞培養上清液とは、幹細胞を培養した際に得られる上澄み液のことで、成長因子やサイトカインなど、細胞同士の情報伝達を助ける成分が含まれています

幹細胞は、もともと私たちの体の中に存在し、傷ついた組織の修復や再生を支える働きを持つ細胞です。

名前だけを見ると「細胞を頭皮へ入れる治療」と思われることがありますが、実際には細胞そのものを注入するわけではなく、幹細胞が分泌した有用成分を活用する治療です。

そのため、体への負担が比較的少なく、気になる部分へ直接アプローチできることが特徴です。

また、頭皮へ直接注入するため、内服薬のような全身への影響をできるだけ抑えながら治療を行えることもメリットのひとつです。

発毛効果が示される研究も報告されている

幹細胞培養上清液を用いた毛髪治療は、すでに医療現場で行われている治療のひとつであり、近年は発毛効果に関する研究報告も増えています。

幹細胞由来エクソソームを用いたヒト臨床研究11試験・計298名を解析した報告では、多くの研究で毛髪密度や毛髪径の改善が確認され、重篤な副作用は認められませんでした11

また、軽度〜中等度の薄毛がある男女30名を対象とした研究では、幹細胞由来成分を配合したローションの使用により、毛髪本数が約14%増加し、毛髪径は約28%増加したことが報告されています12

すべての方に同じ結果が得られるわけではありませんが、発毛や毛髪の太さの改善を示す報告が蓄積されており、毛根環境へアプローチする治療として注目されています。

女性の頭頂部薄毛に再生医療が向いている理由

女性の薄毛は、ホルモンバランスの変化や加齢、ストレス、生活習慣など、複数の要因が重なって起こることが少なくありません。

そのため、ひとつの原因だけにアプローチする治療では十分な変化を感じにくいことがあります。

例えば、血流を改善する治療だけではホルモンバランスの影響まではカバーできず、逆にホルモンに働きかける治療だけでは毛根環境そのものの改善が難しいこともあります。

一方で、幹細胞培養上清液には成長因子やサイトカイン、エクソソームなど、細胞同士の情報伝達を担うさまざまな成分が含まれています。

これらの成分には、炎症を抑える働き血流・栄養環境を整える働き毛根細胞の働きをサポートする働きなどがあると考えられています13

複数の方向から毛根環境へアプローチできる点は、原因がひとつではない女性の薄毛と相性が良い理由のひとつと考えられています。

女性の頭頂部薄毛に対する当院の治療

髪のボリューム低下や分け目の広がりが気になる場合、血流や栄養環境を整えることはもちろん大切ですが、加齢などによって髪を作る細胞の働き自体が低下していることもあります。

当院では、髪が育ちやすい環境を整えるだけでなく、髪を作る毛根環境そのものに着目した幹細胞培養上清液による毛髪再生治療ReGrowメソを提供しています。

効果だけでなく安全性や品質管理にもこだわり、一人ひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。

高品質な成分と効果へのこだわり

幹細胞培養上清液は、製品ごとに品質が大きく異なります

原料となる組織の違い、培養条件、精製工程、安全性管理の方法によって、含まれる成長因子の種類や濃度には大きな差が生じます。

当院では、国内で流通している複数の上清液を医師が比較検討し、「実際に毛髪治療として使える品質かどうか」を基準に選定しています。

中でも採用しているのが、臍帯由来の幹細胞培養上清液です。

臍帯は非常に若い組織で、細胞の活動性が高く、髪の成長を支える成長因子を多く含むことが報告されています14

とくに、髪の太さや成長に関与するKGF(ケラチノサイト増殖因子)は、一般的な製品と比べて約2.4倍多く含まれており、細い毛の太さ改善や密度アップに関与すると考えられています。

成長因子のバランスと濃度に配慮することで、髪が太く育ちやすく、ボリュームの変化を感じやすいのがReGrowメソの特長です。

また、使用する培養上清液はすべて国内GMP準拠施設で製造・管理され、ウイルス・細菌・真菌などのスクリーニング検査を通過した、安全性が確認されたもののみを使用しています。

効果だけでなく、安全性にも配慮した治療設計を行っています。

発毛の実感までの目安

髪の成長には一定の周期(ヘアサイクル)があり、見た目の変化が現れるまでにはある程度の時間が必要です。

ReGrowメソでは、まず毛根の細胞環境が整い始め、その後、髪が太く・強く育つことで、少しずつ変化が表れていきます。

■1〜2ヶ月前後(1〜2回目)
細い産毛が増え始め、触れたときの質感に変化を感じる方がいます。
この時期は、細胞が整い始める準備段階です。

■3〜4ヶ月前後(3〜4回目)
産毛が徐々に太くなり、生え際や分け目の隙間感が目立ちにくくなってきます。
「なんとなく違うかも」と実感し始める方が増える時期です。

■6ヶ月前後〜(5〜6回目)
髪のハリ・コシが戻り、太さや密度の変化を実感しやすくなります。
見た目のボリューム感に変化を感じやすいのもこの頃です。

このように、ReGrowメソでは効果の実感までに複数回の治療が必要になることが多く、6回前後がひとつの目安とされています。

治療開始直後に大きな変化が見られなくても、頭皮の内部では、髪が育つ準備が着実に進んでいます

ReGrowメソは、ヘアサイクルに沿って髪を育て直す治療であり、時間をかけて太さ・密度・ボリュームを整えていくことを目的とした治療です。

安心して続けられるサポート体制

ReGrowメソは、はじめて毛髪再生治療を受ける方でも、不安を抱えたまま進めることがないよう、診察から施術まで一貫して丁寧なサポートを大切にしています。

注入治療に対して、「痛そう」「怖い」といった印象を持たれる方も少なくありません。

当院では水光注射を用い、極細の針注入スピードの調整を行いながら、痛みに配慮した施術を行っています。

痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの方からは「シャープペンシルの芯の先で軽くつつかれるような感覚」と表現されています。

必要に応じて振動緩和デバイスも併用し、できるだけ負担を抑えた施術を行っています

施術前には、毎回医師が頭皮の状態を確認し、その日のコンディションや気になる部位に合わせて、治療内容を調整します。

回数を重ねる中でも、状態の変化を見ながら進めていくため、不安を感じにくい治療設計です。

また、治療を検討する段階で余計な心配を増やさないよう、初回の診察・カウンセリング・頭皮診断は無料で行っています。

女性が通いやすいプライベート空間

施術はすべて完全個室で行っており、周囲の目を気にすることなく、落ち着いた空間で治療を受けていただけます。

「治療していることを知られたくない」

「人目が気になって通いづらい」

といった不安を感じやすい女性の方でも、安心して通っていただける環境です。

施術時間は1回約10分程度と短く、銀座駅から徒歩圏内の立地のため、仕事帰りやお買い物の合間にも無理なく通うことができます。

 

治療を受けた方の声

毛髪再生治療は、効果だけでなく「続けられるか」「本当に変化があるのか」と不安を感じやすい治療です。

当院には、ReGrowメソを受けた方から、見た目の変化だけでなく、気持ちの面での変化についても、さまざまなお声が寄せられています。

劇的に増えたというよりも、自然に、少しずつ変わっていく安心感を実感されている方が多いのが特徴です。

薄毛の悩みは、見た目以上に気持ちへの負担が大きく、誰にも相談できずに一人で抱えてしまう方も少なくありません。

だからこそ当院では、結果だけでなく、その過程も含めて安心して向き合える治療を大切にしています。

治療までの流れ

はじめて毛髪再生治療を受ける方でも、納得・安心して進めていただけるよう、シンプルな流れで行っています。

 

よくある質問

女性の頭頂部薄毛は治りますか?

改善できる可能性はあります。

ただし、頭頂部薄毛の原因によって対策は異なります。出産後の脱毛や栄養不足による薄毛では自然に回復したり、生活習慣の見直しで改善したりすることがあります。

一方で、女性型脱毛症(FPHL)や加齢による変化が関係している場合は、適切な対策や治療が必要になることもあります。

まずは原因を把握し、それに合った対策を選ぶことが大切です。

市販の育毛剤だけで改善できますか?

薄毛の原因や進行度によって異なります。

初期の段階であれば、市販の育毛剤や生活習慣の見直しによって変化がみられることもあります。

ただし、分け目の広がりやボリューム低下が長期間続いている場合は、市販の育毛剤だけでは十分な変化を感じにくいこともあります。

数か月続けても変化を感じない場合は、他の選択肢も検討することが大切です。

女性型脱毛症(FPHL)は自然に治りますか?

女性型脱毛症(FPHL)は、自然に改善することは少ないと考えられています。

進行は比較的ゆるやかですが、時間の経過とともに分け目や頭頂部のボリューム低下が進むことがあります。

もちろん進行速度には個人差がありますが、変化が続いている場合は早めに状態を確認しておくと安心です。

病院を受診する目安はありますか?

分け目の広がりやボリューム低下が数か月以上続いている場合は、一度相談を検討してもよいでしょう。

また、短期間で抜け毛が急に増えた場合や、頭皮以外にも疲れやすさや体重変化などの症状がある場合は、病気が関係している可能性もあります。

セルフケアを続けても変化を感じない場合も、相談のタイミングのひとつです。

再生医療は痛いですか?

頭皮に注入する治療のため、痛みがまったくないわけではありません。

当院では水光注射という専用機器を使用しており、極細の針で薬剤を均一に注入していきます。

施術中は多少の圧迫感やチクチクした刺激を感じることがありますが、「思っていたより大丈夫だった」と話される方が多いのも特徴です。

実際にこれまで、痛みに耐えられず治療を中止された方はいません。

患者様からは「シャープペンで軽く突かれる程度だった」と表現されることもあります。

痛みの感じ方には個人差がありますが、不安がある場合は施術前にご相談ください。

再生医療の副作用はありますか?

幹細胞培養上清液を用いた治療では、重篤な副作用は少ないと報告されています15

ただし、注入部位の赤みや腫れ、痛みなどが一時的にみられることがあります。

副作用やリスクは治療方法によって異なるため、事前に十分な説明を受けることが大切です。

再生医療はどのくらいで変化を実感できますか?

変化の出方には個人差がありますが、髪には成長の周期があるため、治療直後に大きな変化が現れるわけではありません。

当院では、毛根環境を整えながら髪を育てていく治療を行っているため、まずは6回の治療が目安です。

女性の頭頂部薄毛は原因に合った早めの対策が大切

女性の頭頂部薄毛は、分け目の広がりやトップのボリューム低下などから気付くことが多く、加齢や女性ホルモンの変化、ストレス、栄養不足などさまざまな要因が関係しています。

なかには生活習慣の見直しによって改善が期待できるものもありますが、女性型脱毛症(FPHL)のように進行するタイプの薄毛では、セルフケアだけでは十分な変化を感じにくいこともあります。

また、薄毛治療には外用ミノキシジルや内服薬、注入治療などさまざまな選択肢がありますが、どの治療が合うかは原因や現在の状態によって異なります。

最近では、髪を作る毛根そのものの環境に着目した再生医療も選択肢のひとつとなっています。

大切なのは、「何の治療を受けるか」を考える前に、なぜ薄毛が起きているのかを把握することです。

分け目の広がりやトップのボリューム低下が続いている場合は、一人で悩まず、まずはカウンセリングで頭皮や毛髪の状態を確認し、自分に合った治療法があるのかご相談ください。

参考文献

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  5. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版。
  6. 2021年4月作成(第1版) 壮年性脱毛症における発毛剤 女性薬ミノキシジル配合外用液1%「FCI」富士化学工業株式会社 添付文書。
  7. 2025年3月改訂(第2版) 抗アルドステロン性利尿・降圧剤 日本薬局方スピロノラクトン錠 添付文書。
  8. 2016年8月改訂 パントガール®パンフレット. Merz Pharmaceuticals GmbH(メルツ・ファーマシューティカルズ社)。
  9. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版。
  10. 一般社団法人日本再生医療学会『再生医療~創る、行う、支える』(2019年)13ページ。
  11. Al Ameer S, Al-Zahrani N, Al-Mutairi B, Al-Mubarak L, AlSheikh M, Alkhalifa A, et al. Exosomes and hair regeneration: A systematic review of the current clinical evidence. Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2025;18:45-60.
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