HOMEコラム自毛植毛と毛髪再生注射の違いを解説。あなたに合うのはどっち?

自毛植毛と毛髪再生注射の違いを解説。あなたに合うのはどっち?

「見た目を早く変えたい」「でも手術はちょっと怖い」「薬の副作用も気になるし…」——

薄毛治療を考えるとき、多くの人が抱えるのは「自分に合った方法がわからない」という不安です。

そんな中で注目されるのが「自毛植毛」と「毛髪再生注射」。

どちらも髪を増やす治療ですが、そのアプローチはまったく異なり、向いているニーズも大きく分かれます。

たとえば、「とにかく見た目の変化を優先したい」「額のM字部分や生え際のデザインにこだわりたい」という方には、毛根ごと移す植毛が向いています。

外科的な手術になるためダウンタイムはありますが、その分、定着すれば半永久的に自分の髪として伸び続けるという確実性が魅力です。

一方で、「手術は避けたい」「副作用の少ない治療で、髪の生える力そのものを取り戻したい」といった方には、“毛髪再生注射”がぴったりです。こちらは成長因子やエクソソームを注入して、弱った毛根を活性化させる再生医療。ダウンタイムもほとんどなく、薬が合わなかった方や女性にも選ばれています。

つまり、植毛は「毛を補う治療」、毛髪再生注射は「毛を育て直す治療」。求める結果やライフスタイル、薄毛の進行度によって、適した選択はまったく変わってきます。

この記事では、それぞれの治療がどんなニーズに応えるのかを徹底比較。

どちらが良いではなく、あなたにとって正しい選択を見つけるためのガイドとしてご活用ください。

誤った判断を避け、納得のいく一歩を踏み出すために、まずは違いを知ることから始めましょう。

毛髪再生注射と植毛、どちらを選ぶべき?

薄毛治療には大きく、内服・外用薬、毛髪再生注射、植毛の3つの選択肢があります。

なかでも最近は、薬だけに頼らずに改善したい、飲み始めた頃ほどの効果を感じにくくなってきたという理由から、植毛や毛髪再生注射の選択をする方が増えてきました。

どちらも「髪を増やす」というゴールは同じですが、アプローチや得られる変化のイメージは大きく異なります。

この項目ではまず、それぞれの治療がどのようなものかを整理していきます。

毛髪再生注射は、成長因子の力で細胞の力を呼び覚ます治療のこと

毛髪再生注射とは、髪の成長に関わる細胞に、成長因子やエクソソームなどの有効成分を直接届けることで、弱ってきた毛根の働きを再び活性化させていく治療です1

内服薬や外用薬は、「抜け毛を抑える」「血流をよくする」といったサポートはできても、髪を作り出す細胞そのものの働きを大きく変えることには限界があります。

とくに毛根の細胞は、加齢・生活習慣・ストレス・ホルモンバランスの変化などの影響で少しずつ弱りやすく、どれだけ治療を続けても「効果が頭打ちになる」と感じる大きな原因になります。

そこで、根本から毛根を整える役割を果たすのが毛髪再生注射です。

注射に含まれる成長因子やエクソソームが、弱った細胞の働きを後押しすることで、髪を生やす力そのものを底上げしていきます。

薬で「進行を抑える」だけでなく、髪をつくる土台そのものに働きかけられることが、ほかの治療との大きな違いです。

植毛は毛根ごと移植する外科的手法のこと

植毛は、後頭部など毛が残っている部分から健康な毛根を採取し、薄くなった部位に移植する外科的な治療です2

毛根ごと移すため、定着すればそのまま自分の毛として伸び続けることが特徴です。

一方で、手術になるため麻酔が必要で、移植部や採取部に赤み・腫れ・かさぶたなどのダウンタイムがあります。

また、採取した部分に小さな傷跡が残る可能性があること、そしてすべての移植毛が思ったように定着するとは限らない点も理解しておく必要があります。

植毛は「毛を補う治療」であり、毛根そのものの働きを高める治療ではありません。

そのため、ボリュームを一気に増やしたいケースには向いていますが、髪を生やす力そのものを高めたい場合には、ほかの治療との組み合わせを検討することもあります。

どちらの治療が向いている?

同じ薄毛治療でも、毛髪再生注射と植毛では「向いているケース」が異なります。

それぞれの特徴を理解しておくことで、自分に合った治療を無理なく選びやすくなります。

毛髪再生注射が向いているのはこんな方

毛髪再生注射は、「根本から薄毛を改善したい」と考えている方と相性のよい治療です。

内服薬や外用薬では物足りなさを感じてきた方でも、髪をつくる細胞そのものにアプローチできるため、発毛の実感につながりやすくなります。

また、生え際やつむじ・分け目など、気になる部分にピンポイントで注入できるため、「この部分を集中的に生やしたい」というニーズにも応えやすいのが特徴です。

さらに、薬のように全身に広く作用するのではないため、よく言われている動悸や性機能障害・初期脱毛などの副作用の心配もありません。

● 動悸が起きない理由
ミノキシジルのように血管拡張作用がない
=心拍への影響なし

● 性機能低下が起きない理由
フィナステリドのようにホルモン(DHT)を抑えない
=性機能ホルモン系に干渉しない

● 初期脱毛が起きない理由
ミノキシジルの「ヘアサイクル促進」による一時的脱毛ではなく、
毛根環境を整えるタイプの作用のため初期脱毛はなし。

必要な部位に局所的に働きかける治療なので、「身体への負担をできるだけ少なくしながら、髪を増やしたい」という思いとも両立しやすい治療です。

こうした点から、毛髪再生注射は次のような方に向いています。

・内服薬の副作用が不安、または効果を感じにくくなってきた

・生え際・つむじなど、気になる部分を集中的に改善したい

・ダウンタイムの大きい治療は避けたい

・髪の悩みを、細胞レベルから根本的に改善したい

さらに最近では、植毛と組み合わせて行うケースも増えています。

なぜなら植毛の前に毛髪再生注射を行うことで頭皮環境を整え、移植毛が生着しやすい状態をつくれるからです。

また、植毛後に再生注射を行うことで、周囲の毛根を強く育て、全体の密度や自然さを底上げするといった使い方もされています。

植毛が向いているのはこんな方

植毛は、後頭部などに残っている元気な毛根を移植して、毛根そのものを補う治療です。

細胞の働きを高めるタイプの治療とは目的が異なり、「毛を増やしたい部分に、確実に毛根を追加する」治療です。

次のような方には、植毛が向いています。

・毛根がほとんど残っていない範囲が多い

・薄い範囲が広く、毛根そのものの量をしっかり補う必要がある

・生え際やM字ラインなど、髪の「形」や「輪郭」をデザインしたい

・手術による処置やダウンタイムがあっても見た目の変化を優先したい

毛髪再生注射は「毛根の働きを高めて、発毛を促す治療」、植毛は「毛を補う治療」と役割が異なります。

「どちらか一方を選ぶ」のではなく、再生医療+植毛という形で、それぞれの強みを活かす選択肢も広がってきています。

いま毛髪再生注射が注目されている理由

薄毛治療にはさまざまな方法がありますが、

「副作用がこわくて、薬飲み続けることに抵抗がある」

「手術や長いダウンタイムには耐えらえない」

といった理由から、治療の一歩を踏み出せない方も少なくありません。

内服薬は効果が期待できる一方で、副作用の不安から治療を断念してしまう方も多いと思います。

また植毛は、確実性が高い反面、手術にともなう負担やダウンタイムがどうしても避けられません。

こうした背景から、「できるだけ身体への負担を抑えつつ、根本的に薄毛を改善したい」というニーズが高まり、その答えのひとつとして毛髪再生注射が選ばれています。

この項目では、なぜいま毛髪再生注射が支持されているのか、その理由を整理します。

植毛ではできない毛根再生ができる

私たちの髪は、毛根にある毛包幹細胞や毛乳頭細胞が働くことで生え続けています。

一方で、加齢・ストレス・生活習慣の乱れなどにより、これらの細胞の働きが弱まると、髪を生み出す力そのものが低下することで薄毛が進行してしまいます。

植毛は、こうした「細胞の働き」そのものをコントロールすることはできません。

あくまで毛根を別の場所へ移す治療のため、その場に残っている毛根の細胞が弱っていても、そこに対する根本的な改善は行えないのです。

一方で毛髪再生注射は、成長因子を注入することで、眠っている細胞をもう一度動かし、毛根の再生力そのものを高めることを目指します。

つまり、植毛では届かない「細胞レベルの発毛力」を引き上げられるのが毛髪再生注射の強みです。

弱っている毛を整えるだけでなく、新しく髪をつくる力まで再び引き出すことで、より根本に近い改善につながっていきます。

再生医療のなかでも、続けやすく効果を実感しやすい治療

ひと口に再生医療といっても、いくつか種類があり、大きく幹細胞治療と幹細胞培養上清液治療の2つに分けられます。

幹細胞治療:自分の体から採取した新しい細胞をつくる細胞そのものを用いる治療。

幹細胞培養上清液治療:幹細胞を培養する過程で得られる、上澄み液を用いる治療。

幹細胞治療は、細胞自体を扱う高度な医療である分、費用も高額になりやすい側面があります3

一方、幹細胞培養上清液には、幹細胞が分泌した成長因子やエクソソームなどの有効成分が含まれており、細胞そのものは含まないため、安全性を確保しながら治療に活かしやすいのが特徴です4

また、幹細胞治療と比べて費用を抑えやすく、継続しやすいというメリットもあります。

薄毛治療の分野では、効果・安全性・続けやすさのバランスから、幹細胞培養上清液を用いた毛髪再生注射が一般的な治療となっています。

幹細胞上清液の発毛効果については、国内外の研究でも有効性が報告されています。

幹細胞由来エクソソームを使ったヒト臨床研究11本・計298名 を解析した報告では、多くの試験で毛の本数・太さの増加を確認。重篤な副作用もないことが示されています5

とくに軽度〜中等度の薄毛に悩む男女30名(33〜55歳、平均46.9歳)を対象に、幹細胞上清液を配合したローションを頭頂部へ塗布した試験では、毛の本数が約14%増加、太さが約28%増加、伸びるスピードが約20%上昇したことがわかったうえ、副作用も報告されませんでした6

こうした研究結果からも、幹細胞培養上清液は、安全性と効果の両面を兼ね備えた、無理なく続けやすい再生医療として注目されています。

当院が行う毛髪再生注射「ReGrowメソ」とは?

「植毛までは踏み切れない。でも、薄毛の改善はしたい」

そんな方のために、銀座ステムファインクリニックでは、自分の細胞を活性化して毛を生やすことを目的とした再生医療「ReGrowメソ」治療を行っています。

従来の薄毛治療では叶えられなかった毛を生み出す力そのものの回復をめざし、薄毛の根本原因へアプローチする治療です。

植毛手術ではなく、自分の毛を育て直す選択

ReGrowメソは、臍帯由来の幹細胞培養上清液を頭皮に届け、毛母細胞・毛乳頭細胞など髪をつくる細胞そのものを活性化させる治療です。

成分には、成長因子やエクソソームが豊富に含まれており、休止していた毛包を成長期へと導き、髪の太さ・コシ・密度を底上げしていきます。

実際に、当院では治療開始から約2か月目の時点で、約85%の方が発毛効果を実感されており、多くの方が、半年ほどで見た目としてもしっかりとした治療効果を感じていただいています。

細胞を活性化させるアプローチだからこそ、内服薬では得られにくかった髪を生み出す力が向上し、結果の実感につながります。

実際にどれくらい変化が出るのか、イメージしづらい方も多いと思います。

まずは、ReGrowメソを受けられた方の症例をご紹介します。

写真のような変化をつくる鍵は、成分の質と、それをどう届けるかです。

再生医療の専門クリニックとしてのこだわり

当院では50種類以上ある幹細胞培養上清液の中から、発毛目的に適した数種類のみを徹底的に選定。

そのうえで、提携研究機関とともに独自開発した質の良い臍帯由来の高濃度上清液を治療に使用しています。

この上清液は、

エクソソーム配合量:一般製剤の最大4倍以上

成長因子KGF濃度:他社の1.7〜2.4倍

毛を生み出す細胞(毛乳頭細胞・線維芽細胞)の活性が高いことを確認済み

など、厳しい基準を満たしたものです。

さらに、安全性についても妥協していません。

さらに、製造は国内上場企業が運営するGMP準拠(医薬品レベルの品質管理基準)研究施設にて、製造ロットごとに細菌やウイルスなど、人体に悪影響を及ぼす物質が含まれていないことを一つひとつ確認。

再生医療は製剤の質に差が出やすい分野だからこそ、当院では安全で確かなものだけを使うということに徹底的にこだわっています。

医師が導くオーダーメイドプラン設計

薄毛治療は、お悩みの部位・進行度・体質・生活習慣によって適した治療が変わります。

そのため当院では、再生医療学会所属の医師が診察を担当し、頭皮状態をマイクロスコープで確認しながら、濃度・注入量・治療間隔を一人ひとりに合わせて設計します。

「薬だけでは限界を感じてきた」

「副作用が不安で内服治療が合わない」

といったケースはReGrowメソ単独で改善をめざし、より高い変化を求める方には「内服+上清液」の2つの治療を組み合わせることもおすすめしています。

内服薬と上清液治療併用の効果は、研究論文でも有意あることが示されています。

テストステロン投与により薄毛状態にしたマウスに対し、幹細胞上清液やフィナステリドを単独または併用で投与した動物実験では、幹細胞上清液のみでも毛の本数・太さ・長さの改善が認められました。

なかでも、幹細胞培養上清液とフィナステリドを併用した群が、最も強い発毛効果と炎症の低下を示したと報告されており、既存の薬物治療と再生医療を併用する意義を示唆する結果となっています7

また、女性はフィナステリド・デュタステリドの使用が禁忌となっていますが8
9、ReGrowメソはホルモンに作用しないため男女ともに受けられるメリットがあります。

初回カウンセリングから施術までの流れ

ReGrowメソは、予約から治療まで、忙しい方でも続けやすい治療設計となっています。

 

無理なく続けられる治療設計とサポート体制

再生医療による発毛は、再生医療による発毛は、弱っている毛包に働きかけ、髪が育ちやすい状態へと段階的に整えていく治療です。

そのため当院では、

・月1回の治療

・施術時間は約10分

・日常生活への影響がほとんどない

という、続けられる設計を大切にしています。

さらに、注入時の痛みにも十分に配慮しています。

極細針を使用し、経験豊富な施術者が行うことで、実際の痛みは「シャープペンの先で軽くつつかれる程度」と言われるほど、少ない刺激です。

さらに、振動によって痛みを和らげる工夫で、無理をしない施術を徹底しています。

また、治療ごとに経過写真を撮影し、必要に応じてプランを微調整。

「今どのくらい良くなっているのか」を一緒に確認しながら伴走します。

あわせて、通院のしやすさも治療継続の大切な要素です。

当院は、銀座駅から徒歩4分とアクセス良好で、お仕事帰りや休日にも立ち寄りやすい環境です。

また、完全予約制・完全個室のプライベート空間で診療を行っているため、待合や施術中に他の患者様と顔を合わせることがほとんどなく、「通っていることを周りに知られたくない」という方でも安心してお越しいただけます。

よくある質問

毛髪再生注射は何回くらいで効果が出ますか?

2か月ごろには「産毛が増えた」「抜け毛が減った」などの小さな変化を感じる方が多く、見た目の変化は4〜6か月あたりから実感しやすくなります。

髪の成長サイクルに沿って改善していくため、太さ・コシ・密度などが少しずつ整っていくイメージです。

どのくらいの間隔で通うのが効果的ですか?

基本的には月1回のペースで続けるのがもっとも効果的です。

もし早めに変化を感じたい場合は、最初の数回だけ2〜3週間に1回の間隔で集中的に行う方法も選べます。

髪をつくる細胞は徐々に活性化していくため、一定期間きちんと継続していくことが、結果をしっかり出すための大切なポイントです。

痛みやダウンタイムはありますか?

注入時には、針によるチクッとした軽い刺激を感じる程度です。

「シャープペンの先で軽くつつかれたような痛み」と表現される患者様が多いです。

当院では振動デバイスを併用し、痛みを感じにくくする工夫も行っています。

ダウンタイムはほとんどなく、赤み・内出血が出ても数時間から数日以内におさまり、治療当日から大きな生活制限はありません。

治療後に日常生活で気をつけることはありますか?

当日は、

・激しい運動・サウナ・飲酒を控える

・頭皮を強くこすらない

・施術後7時間は洗髪を避ける

といった点に気をつけると安心です。

とはいえ、生活への大きな制限はほとんどなく、翌日には普段どおりに過ごすことができます。

植毛との併用はできますか?

はい、可能です。

むしろ組み合わせることで相乗効果が期待できる場合も多くあります。

具体的には、

植毛前:頭皮環境を整え、生着しやすい状態をつくる

植毛後:移植毛と既存毛をどちらも強く育てるサポートに

といった形での併用が代表的です。

植毛と再生医療は役割が異なるため、「どちらか一方」ではなく、目的に合わせて最適に組み合わせるのも選択肢の一つです。

AGA内服薬との併用はできますか?

はい、問題なく併用できます。

内服薬:AGAの進行を抑える役割

毛髪再生注射:髪をつくる細胞そのものを活性化する役割

と、アプローチが異なります。

研究論文でも、併用治療を行うことで有意な結果が出ると示されています10

女性でも受けられますか?

もちろん、女性でも治療を受けられます。

女性はホルモンバランスの影響でびまん性の薄毛になりやすいため、負担が少なく自然に増やせる毛髪再生は、女性とも相性がよい治療です。

治療の安全性が心配です。

当院では、国内のGMP認定施設で製造された臍帯由来の幹細胞培養上清液のみを使用しています。

製造ロットごとに、上場企業の研究機関にて人体に有害な物質が含まれていないかを徹底的に検査し、厳しい安全基準をクリアしたものだけを採用しています。

また、50種類以上の幹細胞培養上清液の中から、安全性・成分・エビデンスの観点で厳選した数種類のみを選び、治療の目的に合わせて使い分けています。

できる限りリスクを抑え、安全性を最優先にした環境で治療を受けていただける体制を整えています。

毛髪再生注射ができない人はいますか?

以下に該当する場合は、治療をお控えいただく場合がございます。

・頭皮に強い炎症・湿疹がある

・妊娠・授乳中

・重い持病がある

医師が頭皮の状態や体調を確認し、安全に治療できるか判断します。

まずはお気軽にご相談ください。

毛髪再生注射はどんな人に向いていますか?

毛髪再生注射は、薬だけでは限界を感じている方や、より本質的なアプローチを求める方に向いています。

・内服薬の副作用が気になる

・ダウンタイムのある治療は避けたい

・生え際・つむじなど気になる部分をピンポイントで改善したい

・髪の悩みを根本的に改善したい

・終わりのある治療を目指したい

まとめ|これからの発毛は、再生する時代へ

毛髪再生注射と植毛は、どちらも髪を増やす治療ですが、アプローチは大きく異なります。

植毛は毛根そのものを移植するため、ボリュームをしっかり増やしたい場合に向いています。

一方、毛髪再生注射は、弱った毛包や毛母細胞の働きを再び引き出し、本来の発毛力そのものを高めていく治療です。

どの治療が適しているかは、頭皮の状態や求める変化によって変わります。

広い範囲で毛根が残っていない場合は植毛が選ばれやすく、まだ毛根が残っていて薬の効果に限界を感じている方には、毛髪再生注射が合いやすい傾向があります。

最近は、土台づくりとボリュームの両方をめざして、植毛と再生医療を組み合わせるケースも増えています。

銀座ステムファインクリニックの「ReGrowメソ」は、臍帯由来の幹細胞培養上清液を使い、弱った毛根の“生み出す力を高める治療です。

「植毛までは踏み切れないけれど、自分の毛でしっかり改善したい」という方にも選ばれています。

とはいえ、「どちらが自分に合っているのか」「再生医療で改善できる状態なのか」は、一人ひとり異なります。

大切なのは、治療を急いで決めることではなく、まず今の状態を知ること。

頭皮環境や進行度を正しく把握することで、自分にとって無理のない選択肢が自然と見えてきます。

髪の悩みは、これからの生活や自信にも関わる大切なテーマです。

選択肢が広がっている今だからこそ、希望や不安を丁寧に整理しながら、あなたにとって最適な一歩を一緒に見つけていきましょう。

参考文献

  1. 上田実「改訂版 驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~」(株式会社扶桑社 2022年)156~158ページ。
  2. 前田憲寿「第Ⅰ編毛髪再生研究の最先端・第1章 脱毛症の頭髪移植治療」(『毛髪再生の最前線』株式会社シーエムシー出版、2020年)119,120,121ページ。
  3. 上田実「改訂版 驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~」(株式会社扶桑社 2022年)201~205ページ。
  4. 上田実「改訂版 驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~」(株式会社扶桑社 2022年)167~170ページ。
  5. Al Ameer S, Al-Zahrani N, Al-Mutairi B, Al-Mubarak L, AlSheikh M, Alkhalifa A, et al.Exosomes and hair regeneration: A systematic review of the current clinical evidence.Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2025;18:45-60.)
  6. Oh HA, Kwak J, Kim BJ, Jin HJ, Park WS, Choi SJ, Oh W, Um S. Migration Inhibitory Factor in Conditioned Medium from Human Umbilical Cord Blood-Derived Mesenchymal Stromal Cells Stimulates Hair Growth. Cells. 2020;9(6):1344. doi:10.3390/cells9061344.
  7. Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.
    The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.
    Cell Journal. 2023;25(11):790-800.
  8. 2021年8月改訂(第1版) 5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書。
  9. 2023年8月改訂(第4版)*2023年6月改訂(第3版) 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠添付文書。
  10. Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.
    The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.
    Cell Journal. 2023;25(11):790-800.