「毛髪再生注射って、効果はありそうだけど…注射ってことはやっぱり痛いの?」──
そんな不安から、一歩を踏み出せずにいる方は少なくありません。
SNSやネットの口コミで見かける「チクチクして耐えられなかった」「思ったより痛かった」という声に、治療をためらってしまうのも無理はないでしょう。
でも、忘れてはいけないのは、毛髪再生注射はれっきとした医療行為であり、その痛みの感じ方や緩和方法には専門的な知識と技術が大きく関わっているということ。
当院(銀座ステムファインクリニック)では、痛みにケアした治療法を取り入れたり、極細針や専用機器を使って刺激を最小限に抑えたりといった対策をきちんと行っており、多くの方が「思っていたよりずっとラクだった」と感じています。
この記事では、「毛髪再生注射=痛い」というイメージをくつがえすために、実際の痛みの程度や、痛みを抑えるための医療的工夫、患者さんのリアルな声まで丁寧に解説していきます。
読み終えるころには、「これなら自分でも受けられそう」と、きっと前向きな気持ちになれるはずです。
毛髪再生注射とは?痛みが気になる前に知っておきたい基本

毛髪再生注射とは、髪の成長をうながす細胞に向けて、成長因子やエクソソームなどの有効成分を直接届けることで、毛根の働きを再び活性化させる治療です。

私たちの頭皮には本来、髪を生み出す細胞が備わっていますが、加齢・ホルモンバランスの変化・ストレスなどの影響で、少しずつその働きが弱くなっていきます。
毛髪再生注射は、こうした細胞の働きを後押しすることで、髪が育ちやすい頭皮環境へ整えていく治療です。
薄毛治療で一般的な従来型の内服薬や外用薬は、
・ホルモンの働きを抑えて抜け毛を減らす
・血流を良くして髪に栄養を届けやすくする
といった 「抜け毛を抑える・今ある毛を保つ」ための対症療法が中心でした1。2。
それに対して毛髪再生注射は、髪をつくる細胞そのものにアプローチすることで、細くなっていた毛を太く育て直したり、ヘアサイクルの乱れを整えたりして発毛をめざす治療とされています3。

毛髪再生注射は、一瞬で劇的に変わる魔法ではない代わりに、自分の髪そのものを育てていけるのが大きな特徴です。
複数回(3回程度~6回程度)の治療を続けながら、おおよそ6ヶ月前後を目安に、髪の毛が増えたり、太くなったりする変化を実感される方が多いです。
こうした特徴をふまえると、毛髪再生注射がとくに向いている方の傾向が見えてきます。
向いているのはこんな人
毛髪再生注射は、「根本から薄毛を改善したい」 と考えている方に相性のよい治療です。
内服薬や外用薬では物足りなく感じてきた方でも、毛髪をつくる細胞に直接アプローチでき、より発毛実感につながりやすくなります。
また、生え際・つむじ・分け目など、ピンポイントに注入できるため、「ここを集中して生やしたい」というニーズにぴったりです。
さらに薬の効果が全身に広く作用する内服とは異なり、よく言われている動悸や性機能障害・初期脱毛などの副作用の心配もありません。
● 動悸が起きない理由
ミノキシジルのように血管拡張作用がない
=心拍への影響なし
● 性機能低下が起きない理由
フィナステリドのようにホルモン(DHT)を抑えない
=性機能ホルモン系に干渉しない
● 初期脱毛が起きない理由
ミノキシジルの「ヘアサイクル促進」による一時的脱毛ではなく、
毛根環境を整えるタイプの作用のため初期脱毛はなし。
「身体への負担を少なくしつつ、髪を生やしたい」という思いと両立しやすい治療です。
毛髪再生注射は思ったより痛くない?実際に受けた方の声からわかること

「注射」と聞くと、それだけで身構えてしまう方も多いかもしれません。
実際、初めて毛髪再生注射を受ける方の多くが、
「どれくらい痛いの?」
という不安を抱えて来院されます。
ですが、治療後にいただく声で最も多いのは、
「思っていたよりずっと痛くなかった」
というものです。
よくたとえられるのは、シャープペンの先で軽くつつかれる程度の感覚。

チクッとした刺激はありますが、強い痛みではなく、我慢できる程度だったと話される方がほとんどです。
針が極細であることや、注入のスピードを一定に保つ工夫があるため、注射=強い痛みという従来のイメージとはかなり異なる受け心地になっています。
もちろん、感じ方には個人差がありますが、実際の声からわかるのは、予想よりずっと負担が少なく受けられるということ。
痛みを理由に治療を迷っていた方でも、1回目を終えると、「これなら続けられそう」と前向きになるケースが多い傾向があります。
とはいえ、「痛みをほとんど感じなかった」という声が多い一方で、「思ったより痛かった」という方がいるのも事実です。
では、痛みを感じやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
次の項目では、痛みが強く出やすくなる原因をわかりやすく整理していきます。
痛みを感じやすくなる原因
痛みの感じ方には個人差がありますが、実は痛みが出やすくなるポイントがいくつかあります。
あらかじめ知っておくことで、不安がぐっと減り、治療のイメージもしやすくなるはずです。

① 頭皮の部位による違い
頭皮には、刺激を感じやすい場所と感じにくい場所があります。
とくに生え際・こめかみ は皮膚が薄く神経が多いため、敏感になりやすい傾向があります。
② 頭皮の状態
乾燥や炎症があり、赤み・かゆみがある部分は、刺激を感じやすくなります。
季節や生活習慣によって頭皮の状態は変化するため、その日の状態によっても感じ方が違うことがあります。
③ 緊張して力が入っている
治療中に身体や頭皮に力が入っていると、わずかな刺激も強く感じやすくなります。
リラックスして深呼吸するだけで楽になるケースも少なくありません。
④ 体調やコンディションの影響
睡眠不足・疲労・ストレスなど、体調が整っていない日は痛覚が敏感になるといわれています。
なんとなく調子が悪い日は、痛みを感じやすい一因になることがあります。
なお、これらの理由から一時的に刺激を感じることがあっても、
「耐えられないほど強い痛みだった」
というケースは非常にまれです。
ほとんどの方が、
「思ったより大丈夫だった」
と受け止めており、必要以上に不安に感じる必要はありません。
痛みに配慮した毛髪再生注射「ReGrowメソ」

「思ったより痛くない」という声が多い一方で、いざ自分が受けるとなると、やっぱり不安…。
そんな気持ちを抱く方はとても多いです。
当院のカウンセリングでも、このようなご相談をいただくことが多く、できる限り負担を少なく治療を受けていただくことを大切にしています。
そのうえで当院の毛髪再生注射「ReGrowメソ」 は、痛みを抑えながら、必要な成分をしっかり毛根へ届けるための工夫が随所に取り入れられている治療です。
ReGrowメソが痛みを抑えながら効果を出せる理由
痛みの感じ方には個人差がありますが、ReGrowメソは 、
「できるだけ痛みを最小限に抑える」
「必要なところにきちんと成分を届ける」
この2つをどちらも満たせるように、治療が設計されています。
ここでは、痛みを抑えながら効果を最大限引き出すための3つのポイントを紹介します。
① 極細針で痛みを最小限に
治療には極細の針を使用しているため、刺激が小さく「思ったより大丈夫だった」という声につながりやすくなります。
生え際など痛みを感じやすい部位では、様子を見ながら休み休み施術することもでき、無理なく続けることができます。
② 専用機器で痛みを抑えながら均一に注入
水光注射(ハイコックス)を使用することで、手打ち施術で起こるような注入量や深さなどのムラがないため、均一に注入でき、痛みも出にくくなります。
必要な深さに安定して成分を届けられるため、負担を抑えながらもしっかりと効果を期待できます。

さらに、施術中は痛みをやわらげる振動デバイスを併用することで、振動刺激が痛覚を分散させ、痛みを感じにくくする工夫も取り入れています。

③ 経験豊富な施術者による丁寧な施術
施術はしっかりと技術を身につけた施術者が担当します。
針の角度・速度・圧など細かな技術差が痛みに影響しやすいため、丁寧で安定した手技そのものが痛みの少なさと安心感につながります。
声かけやペース調整も行い、不安を抱えたまま無理に進めることはありません。
ReGrowメソの特徴がわかると、次に気になるのは「何回くらいで変化が出るの?」という点ではないでしょうか。
ここからは、治療回数と費用の目安をわかりやすく整理していきます。
治療回数と費用の目安
毛髪再生注射は、細胞がゆっくりと元気を取り戻すプロセスに合わせて少しずつ変化が積み重なっていく治療です。
そのため、「どのくらい通えば効果を実感できるのか?」は、多くの方が最初に抱く疑問ではないでしょうか。
結論としては、4〜6回あたりから手ごたえを感じ始める方が多い印象です4。

もちろん、進行度や頭皮の状態によって個人差はありますが、毎月1回のペースで施術を行っていくのが基本になります。
また、当院では目的やライフスタイルに合わせて、注入のみのプラン と 内服薬を併用するプラン をご用意しています。
内服薬は抜け毛を抑える役割、注入治療は髪をつくる細胞を活性化する役割と、働きかける部分が異なるため、「内服×再生医療の併用治療」でより高い相乗効果が見られると研究論文でも報告されています5。
一方で、「薬はなるべく最小限にしたい」、「まずは注入だけで試したい」
という方も多く、内服は必須ではありません。
不安・予算・体質に合わせて選べるよう、無理のない仕組みにしています。
症例写真で見る治療の変化
実際に治療を受けた方の変化を、症例写真でご紹介します。
※効果のあらわれ方には個人差があり、進行度・体質・生活習慣などによっても必要な回数やペースは異なります。
「自分の場合はどのくらいで変化が見込めそうか」を知りたい方は、一度カウンセリングでご相談ください。
毛髪再生注射のよくある質問

麻酔を使わなくても本当に痛くないですか?
多くの方が、思ったより痛くなかったと感じています。
極細の針や専用機器、振動デバイスなどを使い、痛みを抑える工夫が徹底されているためです。
刺激を感じる部位はありますが、麻酔なしでも受けられる程度の痛みがほとんどです。
無理に施術を進めることはありませんので、ご安心ください。
何回くらい治療を続ければ効果を実感できますか?
産毛が生えたなどの変化は2カ月ごろで変化を感じる方が多いです。
見た目の変化については、多くの方が4〜6回目あたりで変化を感じ始めます。

毛髪の成長サイクルに合わせて少しずつ改善していく治療のため、「抜け毛が減った」「髪が太くなった」などの小さな変化からスタートする方が多いです。
痛みが少ないと効果も弱くなりませんか?
痛みの強さと効果は比例しません。
大切なのは「必要な成分が適切な深さに均一に入っているか」であり、ReGrowメソではその精度が高いため、痛みが少なくても効果を期待できます。
注射が怖い人でも受けられますか?
もちろん大丈夫です。
恐怖心が強い方には、ペース調整・振動デバイスの強度調整・こまめな声かけなど、不安を軽減する工夫をしながら進めていきます。
「注射が本当に苦手」という方も多く来院されています。
痛みを我慢できなかった場合、治療は中止できますか?
強い刺激を感じた際は休みやすみ進めることができ、必要であれば速度・量・振動の調整も可能です。
痛みを我慢する治療ではありませんのでご安心ください。
治療後のダウンタイムはありますか?
大きなダウンタイムはほとんどありません。
軽い赤みやぷつぷつ感が数時間〜翌日まで続く場合がありますが、自然に落ち着きます。
シャワーは当日夜から可能です。ただし、洗髪は施術後7時間はお控えください。
まとめ|痛みの不安を超えて、自分の髪にもう一度自信を取り戻す

毛髪再生注射というと、「痛そう」というイメージが気になる方が多いかもしれません。
しかし実際には、極細針・専用機器・注入スピードの管理など、痛みをできる限り抑えるための工夫が進んでおり、思ったよりずっと受けやすかったという声も少なくありません。
そして、この治療の大きな特徴は、髪をつくる細胞そのものに働きかけ、少しずつ力を取り戻していくこと。
一気に変えるものではありませんが、「抜け毛が減ってきた」「髪がしっかりしてきた」など、小さな変化が積み重なって自信につながるケースが多くあります。
痛みの不安があるのは当然のこと。
ですが、その不安を一つずつ取り除きながら進めていければ、あなたの髪はまた、ゆっくりと前向きな変化を見せてくれます。
もし今、「気になるけれど一歩踏み出せない」「自分にも合うのかな?」
そんな思いがあるなら、まずはご相談だけでも大丈夫です。
治療のペース、痛み、費用のことなど、どんな小さな不安にも丁寧にお答えします。
無理に勧めることはありません。
あなたのペースに合わせて、最適な選択を一緒に考えていきます。
痛みの心配を抑えながら進められる治療だからこそ、もう一度、自分の髪に自信を持ちたいという気持ちに寄り添えます。
一度、お気軽にご相談ください。
参考文献
- 2021年8月改訂(第1版) 5α還元酵素1型/2型阻害薬 男性型脱毛症治療薬 デュタステリドカプセル添付文書。
- 2023年8月改訂(第4版)*2023年6月改訂(第3版) 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬◎男性型脱毛症用薬◎ フィナステリド錠添付文書。壮年性脱毛症における発毛剤 ミノキシジル配合外用液5%「FCI」富士化学工業株式会社 添付文書。
- 上田実「改訂版 驚異の再生医療~培養上清が世界を救う~」(株式会社扶桑社 2022年)159、160ページ。
- 板見智・宮地良樹『髪の悩みに応える皮膚科診療-毛髪最前線-』 117、118ページ。
- Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Alizadeh AA, Jangholi A, Moadab MA, Naseh M, Parsa S, Nasiri G, Azarpira N, Dianatpour M. The Effect of Mesenchymal Stem Cells Derived-Conditioned Media in Combination with Oral Anti-Androgenic Drugs on Male Pattern Baldness: An Animal Study. Cell J. 2023 Nov 1;25(11):790-800. doi: 10.22074/cellj.2023.2008138.1377. PMID: 38071411; PMCID: PMC10711289.
