HOMEコラムAGA治療に明確な「やめどき」はない?AGA薬はいつまで飲むの?の疑問を解決

AGA治療に明確な「やめどき」はない?AGA薬はいつまで飲むの?の疑問を解決

「AGA治療って、いつまで続ければいいの?」
「やめたらまた薄くなるって聞くから怖い」

こうした悩みは非常に多く、実際にやめどき問題はAGA治療の最大の疑問点の一つです。

結論として、AGA治療には医師が「ここで必ず中止してOK」と断言できる絶対的なやめどきはありません。

なぜなら、AGAは進行性であり、治療をやめれば多かれ少なかれ再び進行する可能性があるためです。

しかし一方で、治療をやめても大きく悪化しない人、現状維持が十分可能な状態、 再開すれば巻き返せる状態というやめてもいいコンディションは存在します。

「一生薬を続けないといけないの?」という不安は誤解で、毛根の状態を整えることで卒業に近い状態を作ることができます。

なぜAGA治療にやめどきが分かりにくいのか?

AGA治療には「ここまでやれば終了」という明確なゴールが存在しません。

そもそもAGAは治る病気ではなく、コントロールし続ける病気に近い性質を持っています。

そのため、ダイエットや筋トレと同じように、やめれば緩やかに元の状態へ戻っていくという特徴があります。

この項目では「なぜやめどきが分からないのか」を医学的理由とともに整理します。

理由1.AGAは進行性で、止めると再び薄くなるため

AGAは、治る病気ではなく、進行を抑える病気です。

薬を飲んでいる間は薄毛の進行にブレーキがかかり、髪の太さ・密度が安定します。

しかし、中止すると数ヶ月〜1年ほどかけて、ゆっくりと元の薄毛状態へ戻るように進行していきます。

これが、「治療のやめどきが分からない」「やめたら元通りになってしまうのでは?」と感じる大きな理由です。

理由2.薬の効果は続けている間だけ持続するため

AGA治療はおもに以下の二つの薬を飲むことで効果が発揮される治療です。

  • 毛を太く育てるための薬:ミノキシジル
  • AGAの進行を抑える薬:フィナステリド・デュタステリド

いずれも続けている間だけ効果があるという性質があります。

効果そのものが永続するわけではないため、やめどきが非常に判断しにくいのです。

見た目の変化がゆっくりで判断しにくいから

AGAは1〜2ヶ月で劇的に進行する病気ではありません。

半年~1年ほどかけて、徐々に見た目の印象も変わってきます。

逆に薬をやめても、半年ほどは大きな変化を感じない場合があります。

「変わらないし、このままやめても大丈夫なのか…?」と勘違いしやすく、やめた後に急に不安が襲ってくる最大のポイントです。

AGA治療をやめないほうがいい人の特徴

ミノキシジルで増えた毛は、治療を中止すると増えた髪は維持されず、中止してしまうとむしろ元より少なくなる可能性もあることがわかっています1

最近の総説でも、「ミノキシジルの中止によって抜け毛が再開する(discontinuation leads to resumed hair loss)」ことが繰り返し記載されており、効果を維持するには長期継続が前提とされています2

フィナステリドも同様に、フィナステリドの服用を中止したケースでは、以前は抑えられていた抜け毛が再び進行したという報告があります3

なので治療中止=抜毛の進行がわかっていますが、とくに以下に当てはまる人は、中止することで明らかにリスクが増えるため、継続をおすすめします。

① 治療開始から6ヶ月以内の人(ヘアサイクルが安定していない)

AGA治療を始めて最初の6ヶ月ほどは、ちょうど乱れていたヘアサイクルを立て直している途中の期間です。

この時期は、休止期にあった毛が一度抜けて、新しい髪が生え始める「入れ替え作業」が進んでいる段階で、見た目の変化がまだ不安定になりやすい時期でもあります。

ここで治療を中断してしまうと、太く育ちきる前の細い新生毛がまた抜けやすくなり、効果が定着する前に元の薄毛パターンへ戻ってしまいやすい状態だと考えられます。

② 生え際・頭頂部の細い毛がまだ残っている人

細くなった毛は、まだ毛根が生きていて「回復待ちの状態」にあることが多く、治療を続ければ太くコシのある毛に戻せる可能性が高い毛です。

このタイミングで治療を止めてしまうと、ようやく産毛〜細い毛として生え始めていた毛が、数ヶ月〜1年ほどかけて再び細く短くなり、最終的には抜けてしまうリスクが高まります。

「せっかく治療で持ち直しつつある毛を、そのまま太い毛に育てきれるかどうか」が、この段階で治療を続けるかどうかの大きな分かれ目になります。

③ 服薬を中止するとすぐ進行するタイプの人

とくに注意したいのは、もともとAGAの進行スピードが速いタイプの方です。
たとえば、

  • 父親や母方の祖父が早い段階から薄毛だった(家族歴がはっきりしている)

  • 過去に「半年〜1年で一気に生え際・頭頂部が進行した」経験がある

  • 睡眠不足・ストレス・喫煙・偏った食生活など、頭皮に負担がかかりやすい生活習慣が続いている

といった条件が重なる人は、薬をやめたときの“リバウンド”も早く・強く出やすい傾向があります。

こうしたタイプの方は、自己判断で急に中止するのではなく、「減薬」「再生医療の併用」なども含めて、慎重にプランを立てながら進めることが重要です。

④ ストレスや生活習慣の影響を受けやすい毛質の人

・睡眠不足で抜け毛が増える
・仕事のストレスでボリュームが落ちる
・食生活が乱れやすい

このようなタイプは中止すると揺れが大きくなりやすいため、継続が安全です。

治療をやめたらどうなる?典型的な3つの変化

先ほども紹介したように、AGA治療は続けている間だけ効果が維持されるという特徴があります。

そのため、服薬や外用を中止すると、多くのケースで以下のような変化が時間差で現れてしまいます。

① 抜け毛が数ヶ月で増え始める

AGA治療薬をやめると、1〜3ヶ月ほどで再び脱毛が進み始め、数ヶ月かけて薄毛の進行が目立ってくることが報告されています。4

しかし変化がゆっくりなため、気づいたときには進行しているケースが多いです。

② 細い毛から先にボリュームが落ちる

AGAはもともと「太い毛が少しずつ細い毛・産毛へとミニチュア化していく」病気です。そのため、治療を中止すると、治療で回復しつつあった細い毛から先にボリュームが落ちていくと考えられています。5

③ 半年前〜1年前の状態にゆっくり戻っていく

最終的には、半年〜1年前の薄毛状態に近づいていきます。

フィナステリドでは、中止後3〜12ヶ月で毛髪数が治療前のレベルに戻ることが報告されており、ミノキシジルも同様に、数ヶ月〜1年ほどかけて効果が失われていくとされています。6

この「ゆっくり戻る」という性質が、中止判断を難しくしています。

治療別|やめた場合のリスク・戻り方

AGA治療とひとことで言っても、「やめたあとの戻り方」は治療法によって大きく異なります。

ここでは、フィナステリド・デュタステリドとミノキシジル(内服・外用)を中心に、「中止したときにどんな変化が起こりやすいのか」「どれくらいの期間で元の状態に近づいていくのか」を整理してご説明します。

フィナステリド・デュタステリドをやめた場合

フィナステリド・デュタステリドを中止すると、男性ホルモンDHTの量が少しずつ元の水準まで戻っていきます。

それに伴い、いったん弱まっていた薄毛の進行が、数ヶ月〜1年ほどかけて再びじわじわと再開します。

最初は変化に気づきにくいのですが、半年〜1年ほど経つと、「治療前と同じくらい薄くなってきた」と感じるケースが少なくありません。

つまり、この2剤は「飲んでいるあいだだけ進行を抑える薬」であり、中止すると元の薄毛パターンに戻る傾向があります。

ミノキシジル(内服・外用)をやめた場合

ミノキシジルを中止すると、治療によって太くなっていた髪が、ゆっくりと細くやわらかい毛へ戻りやすくなります。

とくにハリやコシの低下が目立ちやすく、「ボリュームが出にくい」「セットが決まりにくい」と感じる方が多いです。

同時に、産毛レベルの細い毛の成長スピードも落ちるため、前よりも新しい毛が伸びてこない感覚になりがちです。

結果として、数ヶ月〜1年ほどかけて、ミノキシジル使用前の「ペタンとした印象」に近づいていくことが一般的です。

AGA治療の正しいやめ方6ステップ

① すぐやめない。まずは医師と相談

AGA治療は、「飲むのをやめたらどうなるか」が人によって大きく違います。

家族歴、これまでの進行スピード、今の毛量、使っている薬の種類・期間などによって、やめたときのリスクも変わってきます。

そのため、自己判断で「もう十分生えたし、今日からやめよう」といきなり中止してしまうのはおすすめできません。

まずは一度、

  • 今の毛根がどんな状態なのか
  • 薬を減らしてもよさそうか
  • 減らすとしたら、どんなペースが安全か

を医師と一緒に確認することが大切です。

医師側から見ると、「このペースなら治療効果を維持しながら減らせそう」「この進行タイプなら、まだ中止は早い」といった判断ができます。

② 服薬を段階的に減らす(いきなり中止はNG)

AGA治療薬は、血中濃度とホルモンバランスの変化によって効果が維持されているため、いきなり「今日でやめる」と中止すると、DHTが急激に増え、抜け毛が一気に再開するリスクがあります。

これは、いわゆるリバウンド脱毛のような現象で、せっかく整っていたヘアサイクルが乱れ、見た目にも影響しやすくなります。

そのため、治療をやめたい場合は、以下のように段階的に減らしていく方法(減薬ステップ)が推奨されます。

例:フィナステリドの場合
・毎日服用 → 1日おき
・1日おき → 週3回
・週3回 → 週1回
・その後に中止

徐々に減薬するメリット

1.DHTの急上昇を防げる
2.抜け毛の再開を最小限に抑えられる
3.見た目の変化をコントロールしやすい

また、減薬期間は人によって異なります。「減らすとすぐ抜け毛が増えるタイプ」の方は、ステップを長めにする必要があります。

少なくとも1〜3ヶ月かけてゆっくり減らすのが、安全でリスクの少ないやめ方だと考えておくと安心です。

③ 抜け毛チェックを週1で行う

週に1回くらいのペースで、枕カバー・お風呂の排水溝・ブラシにつく毛の量をざっくり確認してみましょう。

毎回きっちり本数を数える必要はなく、「先週より明らかに多い/少ない」といった傾向が分かれば十分です。

気になるタイミングでは、スマホで写真を撮っておくと、後から見比べやすくなります。

こうした簡易チェックを続けることで、「やめたあとに抜け毛が急に増えていないか」を早めに察知しやすくなります。

④ スマホで3方向の頭部写真を毎月残す

ダイエットと同じで、AGA治療も毎日の変化を記録する習慣がとても重要です。

体重が少しずつ増減するように、髪も日ごとに微妙な変化を繰り返しています。

しかし、頭髪の変化は鏡だけではほとんど気づけません。

だからこそ、
・正面
・頭頂部
・側頭部(左右どちらか)

この3方向の写真を同じ条件で毎月記録しておくことで、変化を早期に発見できます。

⑤ ストレス・睡眠・栄養を整える

中止後は毛根が環境の影響を受けやすくなるため必須です。

ストレスは、神経・ホルモン・免疫の3つを同時に刺激するため、髪の成長に悪影響を与えることが分かっています。

●① 神経の反応
ストレスで「サブスタンスP」という物質が増え、毛根の炎症やダメージが起きやすくなる。

●② 免疫の反応
毛根の周りに多い肥満細胞が刺激され、ヒスタミンが出て炎症が悪化し、毛の成長期が短くなる。

●③ ホルモンの反応
ストレスホルモン(CRHなど)が増え、毛を作る細胞の働きが弱まり、抜け毛が増えやすくなる。

参考文献:板見智・宮地良樹『髪の悩みに応える皮膚科診療-毛髪最前線-』(株式会社南山堂、2006年)126,127ページ。

⑥ 気になる変化があればすぐ再開する

治療をやめたあとに、抜け毛が増えた・ボリュームが落ちた・写真で「なんか薄くなってきたかも?」と感じたら、様子見を続けず、早めに主治医に相談して再開を検討しましょう。

薄毛の進行が浅い段階ほど、「まだ戻せる毛根」「太く育て直せる細い毛」が多く残っています。

逆に、違和感を放置して半年〜1年と時間が経つほど、毛根が弱りきってしまい、元の太さ・密度まで戻すのが難しくなることが少なくありません。

「気になったら早めに立ち止まって立て直す」くらいの感覚で、再開のタイミングを逃さないことが大切です。

治療継続が負担な人のための維持コストを下げる方法

AGA治療は「効いているうちは続けたい」と思う一方で、月々の薬代や通院の手間、副作用への不安など、続ければ続けるほど負担も積み重なっていきます。

① 投薬を最小限にする(減薬)

まずは、今の薬の量や頻度を少しだけ減らしてみる方法があります。

たとえば、フィナステリド1mgを0.5mgに減らしたり、毎日服用していたものを「1日おき」にすることで、月々の薬代を下げつつ、副作用のリスクもある程度抑えられます。

いきなりゼロにするのではなく、「効き目をできるだけ保ちながら、負担だけ少し軽くする」イメージです。

自己判断で減らすのではなく、「どこまでなら減らしても大丈夫そうか」は、必ず主治医と相談しながら調整していきましょう。

② 再生医療で薬に頼らない土台作りをする

再生医療(幹細胞培養上清液・エクソソームなど)は、毛根そのものの環境や回復力を底上げする治療です。

毛包の元気さが戻ってくると、同じ薬量でも維持しやすくなったり、将来的に薬の量を減らしても状態が安定しやすくなるケースが増えます。

「薬だけで無理やり生やす」のではなく、「薬に頼り切らなくても踏ん張れる地盤を整える」というイメージに近いです。

長く付き合うことを考えるなら、内服だけに依存せず、再生医療で土台づくりをしておく選択肢も検討する価値があります。

毛髪再生医療なら「やめどき」を作れる理由

「AGA治療って、一生続ける必要があるの?」
「薬をやめたらまた薄くなると聞いて不安…」

そんな疑問に対して、毛髪再生医療は唯一、やめどきをつくれる可能性がある治療です。

その理由は、これまでのAGA治療と毛髪再生医療が根本的にアプローチの仕組みが違うからです。
以下、わかりやすく解説します。

毛根の環境そのものをリセットできるため

フィナステリドやミノキシジルが「飲んでいるあいだ・塗っているあいだに効く薬」だとすれば、再生医療(幹細胞上清液)による治療は、毛根そのものの環境や回復力を底上げするためのアプローチです。

毛包の周りに成長因子やサイトカインを届けることで、ダメージを受けた毛根のコンディションを整え、「薬だけで支えている状態」から「自分の毛根の力で踏ん張れる状態」に近づけていくことを目指します。

もちろん、加齢や遺伝の影響が完全になくなるわけではありませんが、うまくいけば将来的に内服薬の量を減らしたり、場合によっては卒業に近い状態を検討できる余地が生まれるのが、幹細胞上清液治療ならではの特徴です。

「一生薬を続けるのは不安だけれど、何も治療しないのも怖い」という方にとって、終わりを見据えた第2の選択肢になりうる治療といえます。

薬を減らしてもボリュームが落ちにくいケースがあるため

実際、当院の患者さまの中には、治療 → 毛根改善 → 投薬量を1/3に減らしても維持というケースも多く見られます。

薬で一時的に「無理やり増やす」のではなく、毛根そのものの状態が整ってくると、薬を減らしてもボリュームが落ちにくいケースがあります。

実際、当院の患者さまの中には、再生医療などで毛根環境を改善したあと、投薬量を当初の3分の1まで減らしても、髪の太さや密度を安定して維持できている方も少なくありません。

海外の臨床研究では、この幹細胞上清液を頭皮に用いることで、毛の本数や太さが増える・抜け毛が減るといった結果が複数報告されており、発毛・育毛を後押しする新しい選択肢として注目されています。

  • 幹細胞上清液による発毛効果を示す研究

    幹細胞由来エクソソームを使ったヒト臨床研究11本・計298名 を解析した報告では、多くの試験で毛の本数・太さの増加と、重篤な副作用がないことが示されています。

    参考文献:Al Ameer S, Al-Zahrani N, Al-Mutairi B, Al-Mubarak L, AlSheikh M, Alkhalifa A, et al.
    Exosomes and hair regeneration: A systematic review of the current clinical evidence.
    Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology. 2025;18:45-60.

    とくに軽度〜中等度の薄毛に悩む男女30名(33〜55歳、平均46.9歳)を対象に、幹細胞上清液を配合したローションを頭頂部へ塗布した試験では、毛の本数が約14%増加、太さが約28%増加、伸びるスピードが約20%上昇したことがわかったうえ、副作用も報告されませんでした。

    参考文献:Oh HA, Kwak J, Kim BJ, Jin HJ, Park WS, Choi SJ, Oh W, Um S. Migration Inhibitory Factor in Conditioned Medium from Human Umbilical Cord Blood-Derived Mesenchymal Stromal Cells Stimulates Hair Growth. Cells. 2020;9(6):1344. doi:10.3390/cells9061344.

    さらに、テストステロン投与により薄毛状態にしたマウスに対し、幹細胞上清液やフィナステリドを単独または併用で投与した動物実験では、幹細胞上清液のみでも毛の本数・太さ・長さの改善が認められました

    なかでも、幹細胞培養上清液とフィナステリドを併用した群が、最も強い発毛効果と炎症の低下を示したと報告されており、既存の薬物治療と再生医療を併用する意義を示唆する結果となっています

    参考文献:Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.
    The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.
    Cell Journal. 2023;25(11):790-800.

銀座ステムファインクリニックの薄毛治療

当院の毛髪再生注射は、「生やしたいところに、必要なだけしっかり届く」ことを重視しています。

気になる生え際や分け目など、薄毛が目立つ部分をピンポイントで狙ってアプローチできるため、ただ全体に薬を使うのではなく、若返らせたい部分を優先して整えていくことができます。

また、薬剤を直接頭皮に注入する方法のため、ミノキシジル内服や外用で起こりがちな「ヒゲや体毛が濃くなる」といった全身への影響がほとんどないのも大きな特徴です。

毛根そのものの働きを高めるアプローチなので、「ミノキシジルを続けているのに、最近あまり変化を感じない」という方でも、再び発毛の実感につながりやすい治療です。

さらに、単に本数を増やすだけでなく、今ある毛を太く育てることで、毛量そのもの以上に見た目のボリューム感をしっかり出しやすくなります。

「写真や鏡に写った自分の印象を変えたい」という方にこそ、選んでいただきたい治療です。

当院のこだわり

国内で流通している幹細胞培養上清液を徹底的に比較し、「本当に結果につながるものだけを提供したい」という思いから開発した独自処方です。

当院では、とくに希少な臍帯(さいたい)由来の幹細胞を使用しています。

近年の研究では、骨髄や脂肪などの「大人の組織」から採った幹細胞と比べて、臍帯やウォートンジェリー(臍帯のゼリー状の部分)といった「出産時の若い組織」から採った幹細胞は、

  • 細胞そのものの増えるスピードが速い
  • 組織の修復や再生を助ける成長因子をたくさん出しやすい

といった特徴があることが報告されています7

当院では、こうしたエビデンスをふまえ、 「幹細胞が若いこと」と「成長因子がしっかり出ること」にこだわり、臍帯由来の幹細胞培養上清液を採用しています。

結果、当院の幹細胞上清液は、発毛に重要な成長因子であるKGF(ケラチノサイト増殖因子)値は一般的な製品のおよそ2倍という高い含有量を実現しています。


発毛研究では、KGF(ケラチノサイト増殖因子)は 「眠っている毛包を目覚めさせ、再び髪を生やすモード(成長期)に戻すスイッチ」 として働くことが確認されています8

KGFは毛根まわりの環境づくりにも深く関わるため、健康な髪が育つ土台を整えるための重要な成分と考えられています。

当院が実施した国内で広く流通する上清液と比較した評価では、毛髪の密度・太さがともに約2倍向上する結果を確認。

成分の質と安全性にこだわったことで、「実感の早さ」「見た目の変化」の両方を求める方に選ばれています。

安全性

当院で使用する幹細胞培養上清液は、国内上場企業が運営する GMP準拠(医薬品レベルの品質管理基準)研施設にて、人体に悪影響を及ぼす細菌やウイルスが含まれていないか一つひとつ確認し、「安全性が確認されたものだけ」を治療に採用しています。

「効果だけでなく、安全性にも妥協したくない」という方にも、自信を持ってご案内できる体制を整えています。

患者様の効果実感

一般的な治療では、とくに治療初期は「本当に効いているのか分かりにくい」時期が長く続きがちです。

一方で当院の治療では、治療開始から約2か月目の時点で、約85%の方が発毛効果を実感されています。

多くの方が、半年ほどで見た目としてもしっかりとした治療効果を感じていただいています。

治療方法

当院では、水光注射という専用の機械を使い、頭皮に直接薬剤を注入します。

塗布や噴霧タイプの機械を用いるクリニックもありますが、当院では「できるだけムダなく、均一に、確実に届けること」を重視し、通常よりも極細の針を用いて薬剤を細かく行き渡らせています。

イメージとしては、ハンコ注射のように細かい針で少しずつ薬剤を入れていく方法です。

そのため、液漏れが少なく、頭皮全体にむらなく注入することができます。

注入時には多少の圧迫感はありますが、これまで「痛みに耐えられずに治療を中止した」という方はいません。
(シャープペンで突かれる程度の痛みと表現された患者様もいらっしゃいます)

痛みに配慮した設定と、この専用機器をあえて採用していることこそが、当院の「できるだけ負担を抑えながら、しっかり結果を出す」というこだわりです。

なぜ副作用がないか

● 動悸が起きない理由
ミノキシジルのように血管拡張作用がない
=心拍への影響なし

● 性機能低下が起きない理由
フィナステリドのようにホルモン(DHT)を抑えない
=性機能ホルモン系に干渉しない

● 初期脱毛が起きない理由
ミノキシジルの「ヘアサイクル促進」による一時的脱毛ではなく、
毛根環境を整えるタイプの作用のため初期脱毛はなし。

よくある質問

Q. AGA治療に「やめどき」って本当にあるの?

AGA治療には、医師が一律に「ここで終わりです」と言える明確なやめどきはありません。

なぜなら、AGAは進行性の病気であり、治療をやめると多くの場合、時間をかけて薄毛が再び進行していくためです。

ただし、「やめても大きな悪化が起こりにくい状態」や「維持メインに切り替えてよい状態」は人それぞれ存在します。

Q. どんな人ならAGA治療をやめてもいいと言える?

次の条件がそろっている人は、中止や減薬を検討しやすい状態です。

・半年以上、抜け毛や見た目のボリュームに大きな変化がない。
・今の髪の状態に、本人が十分満足している。
・毛根が太く、頭皮全体の密度も安定している。
・費用や通院などの負担を少しでも軽くしたいという明確な意思がある。

最終判断は、医師の診察とあわせて決めるのが安心です。

Q. AGA治療をやめると、どれくらいで薄くなってくる?

個人差はありますが、目安としては次のような経過が多いです。

・中止後2〜4か月:抜け毛が増えたと感じ始める。
・中止後半年〜1年:治療前の状態、もしくはそれに近いボリュームまで戻っていく。

ただし、治療前よりも細い毛が増えたり、全く同じ状態に戻らないケースもあります。

Q. フィナステリドやデュタステリドをやめたらどうなる?

フィナステリド・デュタステリドは、DHT(薄毛の原因ホルモン)を抑える薬です。

中止すると、抑えられていたDHTが再び増え始め、
・ヘアサイクルの乱れが再開する。
・生え際や頭頂部から徐々にボリュームが落ちていく。
・数か月〜1年かけて、少しずつ薄毛が進行していく。

といった流れになりやすいと考えられています。

Q. ミノキシジル(内服・外用)をやめた場合はどうなる?

ミノキシジルは「毛を太く育てる」タイプの治療のため、中止すると、

・いったん太くなっていた毛が、少しずつ細くなりやすい。
・髪のハリ・コシが落ち、ボリューム感が出にくくなる。
・産毛の成長スピードが落ち、「増えそうで増えない」状態になりやすい。

といった変化が、数か月〜半年ほどかけてじわじわ現れてきます。

Q. いきなり治療をやめるのはやっぱり危険?

はい、おすすめできません。
薬を突然ゼロにすると、DHTが急に増える、ヘアサイクルが一気に乱れる、「リバウンド」のように抜け毛が増える。
といったリスクが高くなります。

基本的には「毎日 → 1日おき → 週数回 → 中止」のように、段階的に減らすことが大切です。

Q. AGA治療の“正しいやめ方”はありますか?

目安としては、次のステップが安全です。

やめかたの目安

・まずは必ず医師に相談する。
・いきなりやめず、服薬回数や量を徐々に減らす。
・週1回、抜け毛の量や髪のボリュームをチェックする。
・毎月1回、正面・頭頂部・側頭部の写真を撮って記録する。
・変化が気になったら、早めに再開や治療方針の見直しを検討する。

Q. 一生、薬を飲み続けないといけないの?

「薬だけでコントロールする」という前提なら、長期的な継続が基本になります。

ただし、毛髪再生医療(幹細胞培養上清液など)で毛根の環境を整えることで、

・薬の量を減らしても維持できる。
・将来的に薬を手放せる可能性を高める。

といった出口戦略をとることもできます。

Q. 再生医療(上清液・エクソソーム)をやめたときはどうなる?

再生医療は、毛根そのものの環境を整える治療のため、

・薬のように「やめた瞬間からすぐ元に戻る」という性質は弱い。
・改善した太さや密度が、しばらく維持されやすい。
・その後は年齢や生活習慣に応じて、ゆっくりと変化していく。

といった持続性のある変化が期待できます。

その分、「やめどき」を自分のライフスタイルに合わせて選びやすい治療です。

Q. 金銭的に厳しくて、治療を続けるか迷っています…

いきなりゼロにせず、

・投薬の頻度や量を減らして維持コストを下げる。
・再生医療などで毛根の土台を整え、薬への依存度を下げる。
・睡眠・食事・ストレスケアを見直して、毛根への負担を減らす。

といった「負担を抑えながら続ける選択肢」もあります。

治療をやめる前に、一度医師と「費用を抑えたプラン」を相談しておくと安心です。

Q. 自分がやめてもいい状態かどうかは、どうやって見極めればいい?

おすすめなのは、

・専門クリニックで毛根の状態(太さ・密度・進行度)を確認する。
・3か月〜半年分の写真を並べて、見た目の変化を客観的に見る。
・抜け毛の量やセットのしやすさを記録し、自分なりの基準値をつくる。

この3つです。

感覚だけで判断するのではなく、「データ」と「医師の意見」を合わせて決めることで、後悔の少ないやめどきに近づくことができます。

まとめ|重要なのは「やめる前の判断基準」

まとめると、AGA治療に「ここが絶対のやめどき」という正解はありません。

ただし、あなたの毛根の状態・AGAの進行スピード・生活や仕事への影響・経済的な負担を踏まえると、「やめてもいいタイミング」が存在するのも事実です。

AGAは放っておけば進行する病気であり、治療を中止すると、数ヶ月〜1年ほどかけてゆっくり元の薄毛パターンに近づいていきます。
一方で、再生医療を組み合わせることで、毛根そのものの状態を整え、将来的に「薬を減らしても安定しやすい=卒業に近い状態」を目指せるケースもあります。

大切なのは、「毛根の状態」×「生活の満足度」×「経済的負担」という3つの軸で、自分なりの判断基準を持つことです。

そして、もし中止後に不安な変化を感じたら、早期に再開すれば巻き返しがしやすい、ということも知っておいてください。

「やめるか、続けるか」で悩んでいるときこそ、まずは一度、現在の毛根状態(写真・マイクロスコープ・家族歴など)をしっかりチェックする。

それが、後悔を最小限にして、自分にとって納得感のある選択をするための、いちばん確実な第一歩になります。

参考文献

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