AGA治療のデメリットは?まず知るべき4つのポイント
AGA治療には「発毛・抜け毛改善」という大きなメリットがありますが、同時に知っておくべきデメリットも存在します。
そもそも薄毛治療は1年以上の継続治療が必須の治療になるので、治療自体がデメリットと感じる方もいらっしゃいます。
この項目では治療を検討する前に必ず押さえておきたい4つのポイントを整理します。
① 継続が必要(やめると元に戻りやすい)
AGAは進行型の疾患です。
そのため発毛を促すミノキシジル、抜毛を抑えるフィナステリド・デュタステリドを飲むケースが一般的です。

ただしこれらの薬の服用をやめると、時間をかけて再び元の状態に戻ってしまうことは既存研究でも明らかになっている事実です1。
- フィナステリド:DHTの抑制が止まると、再び脱毛が進行
- ミノキシジル:血流促進が止まるため、太くなった髪が細く戻ることがある
つまり、AGA治療は「ゴールではなく、体質管理に近いもの」。
一度で終わる治療ではなく、長期目線で向き合う必要があります。
② 副作用リスクがある
AGA治療薬は効果が確立されている反面、副作用がゼロではないことも理解が必要です。
AGA治療の副作用
むくみ
動悸
体毛増加
かゆみ
性欲低下
勃起機能の低下
精液量の減少(発生頻度は1〜2%程度)
ただし、ほとんどは薬の調整で改善可能です。
副作用が起きても我慢する必要はなく、医師と相談しながら進めれば回避できるケースが多いです。
③ 費用がかかる(長期ほどトータルが増える)
AGA治療は月単位で見ると比較的始めやすい価格でも、継続前提のため、総額はどうしても増える傾向があります。
さらに、「薬だけでは実感が薄い」「頭打ちになってきた」という人が同じ治療を続けてしまうと、費用対効果が下がるという問題も発生します。
症状に合った治療選びをしないと、「払っているのに変化が少ない」という状態になりやすいのがデメリットです。
④ 薬だけでは限界がある(頭打ち問題)
内服薬・外用薬の効果はありますが、毛根が弱り切っている部位では反応が弱いことがあります。
毛根が細く、硬く、線維化してきている部分は、薬だけでは限界が来る=頭打ちと感じることが生まれやすいです。
そのため、「何年も同じ治療を継続しても変わらない」という声が出やすくなります。
なぜ「デメリットばかり」に見えるのか?
ネットでAGA治療を調べると、どうしてもネガティブな情報が目に入ります。
しかし、その多くは治療そのものの問題ではなく、情報の偏りや治療選びのミスマッチが原因です。
ネット上は副作用だけが切り取られやすい
SNSや掲示板では、「副作用が出た人」の投稿が拡散されやすく、成功している人や何も問題なく続けている人は発信しません。
そのため、実態よりも副作用が強調されやすいという情報バイアスが発生します。
治療のミスマッチで「効かない」が発生する
AGA治療が効かないと感じるケースの多くは、治療薬が悪いのではなく治療選びが合っていないことが原因です。
- M字に外用だけ
- 内服だけで長年粘る
- 頭皮の炎症を放置したまま治療
- 毛根が弱りきっているのに薬だけで勝負
こうした誤った治療選択が、デメリットを大きく見せてしまいます。
初期脱毛だけで不安になり中断する人が多い
ミノキシジル・フィナステリドを始めると、ごく一部の人に初期脱毛が起こります。
治療が効き始めるサインなのに、「抜けた!悪化した!」と誤解して中断してしまうケースも多いです。
正しい知識がないと、これもデメリットに見えてしまいます。
デメリットを最小化し、効果を最大化する方法
AGA治療のデメリットは、正しい治療選択と経過フォローでほとんど回避できます。
ここでは、効果を最大化するためのポイントをまとめます。
毛根の状態に合わせた治療選択
毛根がまだ元気なのか、弱っているのか、線維化しているのかで
選ぶべき治療は大きく変わります。
とくに、M字、生え際、長期間薄かった部位は、薬だけでは限界が来やすい部位です。
このようなケースでは、毛根そのものを活性化させる治療(毛髪再生医療)といった選択肢が必要になります。
治療中の経過を数値で判断する
「なんとなく増えた気がする / 減った気がする」ではなく、
- マイクロスコープの画像
- 毛髪密度の数値
- 太さの変化
- 抜け毛の量
など、客観的なデータで判断することが重要です。
これにより、「効いているのか」「治療変更すべきか」が明確になります。
頭打ちを感じたら毛根自体を動かす治療を検討
数年同じ治療を続けて「変化が鈍くなってきた」と感じる人は、
毛根の元気が不足している状態になっている可能性があります。
その場合は、幹細胞上清液といった毛根を動かす治療を併用することで、再び発毛スイッチが入るケースが多いです。
月々10,903円から始められる銀座ステムファインクリニックの毛髪再生治療

毛髪再生治療は「良い成分をどう届けるか」だけでなく、無理なく続けられる費用設計かどうかもとても重要です。
毛髪再生治療は、弱った細胞が整っていく過程に合わせて少しずつ変化が重ねられていく治療のため、基本は月1回のペースで進めていきます。
当院では、目的やライフスタイルに合わせて選べるようなプランをご用意しています。
内服薬は「抜け毛を抑える」役割、再生医療は「細胞を活性化する」役割と、働きかけるポイントが異なります。
研究論文では、併用することで相乗効果が期待できることも報告されています2。
とはいえ、
「薬はできるだけ最小限にしたい」
「まずは注入だけで様子を見たい」
という方も多く、内服薬は必須ではありません。
どのプランも、続けやすい選択ができるかどうかを大切にしています。
月1万円前後から始められるため、「まずは負担の少ない範囲で始めたい」という方にも選ばれています。
さらに、治療の始めやすさを重視し、現在は期間限定のモニター制度(最大50%OFF)もご用意しています。
治療経過の撮影にご協力いただける方が対象となりますが、通常より負担を抑えて始められるため、「まずは試してみたい」という方にとても人気です。
(※人数に限りがあります)
ReGrowメソは、どこから始めるか、どれくらい続けるかを予算・不安・生活リズムに合わせて柔軟に調整できることが特徴です。
無理なく続けられる仕組みにこだわることで、治療が初めての方でも安心して取り入れやすい内容になっています。
よくある質問

AGA治療をやめたらどうなる?
AGAは進行型のため、治療をやめると少しずつ元の薄毛状態に戻っていくことが多いです。
とくにミノキシジルは中止後に「太くなっていた毛が細く戻る」変化が出やすく注意が必要です。
中止する場合は、自己判断ではなく医師と相談しながら、減薬や治療方針の変更を検討しましょう。
副作用は本当に多いの?
AGA治療薬の副作用は“ゼロではない”ものの、報告頻度は1〜2%程度とされています。
多くは用量の調整や薬の変更で改善可能で、「必ず強い副作用が出る」というものではありません。
不安な場合は、事前に想定される副作用と対処法を医師から具体的に聞いておくと安心です。
どれくらい続ければ効果実感できる?
一般的には3〜6ヶ月で「抜け毛が減った」「髪にハリが出た」と感じる方が多いです。
ただしM字や長年薄かった部分などは、変化が見えるまで半年〜1年かかる場合もあります。
焦らず、写真やスコープ画像など“客観的な記録”を残しながら経過を見ることが大切です。
M字は薬だけで治る?
M字や生え際は、頭頂部に比べて薬の反応が弱く、頭打ちになりやすい部位です。
内服・外用だけで十分変化が出るケースもありますが、限界を感じる人も少なくありません。
その場合は、毛根自体を動かす再生医療やメソ治療との併用を検討すると結果が出やすくなります。
ミノキシジㇽ単体だけ飲むのはダメ?
ミノキシジルは「血流を良くして髪を太くする薬」で、脱毛の原因そのものは止められません。
そのため、ミノキ単独では進行スピードに追いつけず、薄毛がじわじわ進むリスクがあります。
基本的には、DHTを抑えるフィナステリド/デュタステリドとセットで考えるのがおすすめです。
再生医療との併用はあり?
薬は「進行を抑える・髪を太くする」役割、再生医療は「毛根そのものを活性化する」役割があります。
内服薬は「抜け毛を抑える」、毛髪再生注射は「細胞を元気にする」と役割が違うため、組み合わせるとより良い変化につながりやすいです。
最新の研究では、内服薬×毛髪再生の併用は発毛効果が高まることも分かっています3。
まずは毛髪再生注射で毛根環境を整えて、髪が生えやすい環境を作ってから内服治療をすると、内服の効果が出やすくなるため、当院では併用治療を推奨しています。
とくに、薬だけで頭打ちを感じている方やM字・生え際の改善を強く望む方とは相性が良い組み合わせです。
参考文献
- Olsen EA, Weiner MS.Topical minoxidil in male pattern baldness: Effects of discontinuation of treatment.Journal of the American Academy of Dermatology. 1987;17(1):97-101.
- Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.Cell Journal. 2023;25(11):790-800.
- Kamali-Dolat Abadi M, Yousefi G, Dehghani F, Shahrabi S, Farokhi M, Tavakoli F, et al.The effect of mesenchymal stem cells derived-conditioned media in combination with oral anti-androgenic drugs on male pattern baldness: An animal study.
Cell Journal. 2023;25(11):790-800.
